あだち充原作の人気マンガ「ラフ」、長澤まさみ主演で映画化。

2005/12/08 16:33 Written by コ○助

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原作やアニメ版に対してファンが強い想いを抱いていることや、「主人公が双子」という設定に見合う俳優がいないことなどから、長年実写化は難しいと見られていたあだち充の代表作「タッチ」なりが、双子俳優の斉藤祥太と斉藤慶太の起用により、奇跡的に実写化が実現。今夏、全国公開されていたなりよね。その内容に対するファンの反応は、「野球を知らない人が作っている映画のようだ」「2時間の尺に収めるのは無理がある」「人物描写が希薄」とやや否定的な論調が目立ったものの、興行的には封切り直後から順調な客足を見せるなど、それなりの成功を収めたようなりよ。とりあえず、どのように実写化したのかについての関心が高かったと言えそうなり。

この「タッチ」でヒロイン・朝倉南役を演じていたのが長澤まさみなりが、奇しくも……なのか、狙ったのかは定かではないなりが、今度は同じあだち充原作のマンガ「ラフ」の映画版のヒロインを務めることになったなりよ。あだち充の作品は、基本的には登場人物の顔立ちは似通っている(失礼!)ので、ある意味、あだち充作品への連投は正しいのかもしれないなり。ただ、世間的な人気の高い「タッチ」よりも「ラフ」を推すあだち充ファンも多く、ひょっとすると実写化された作品には「タッチ」以上の厳しい視線が注がれることになるかもしれないなりね。演技力の部分ではやや疑問符が付く長澤まさみだけに、少し不安なところではあるなり。

「ラフ」は和菓子屋の息子・大和圭介と、ライバルの和菓子屋の娘・二ノ宮亜美が主人公の青春恋愛物語で、競泳選手の圭介と、高飛び込み選手の亜美が水泳を通して互いに惹かれあっていくというストーリー。あだち充特有の、ゆったりとした時間の中で、心が温かくなるような、とげとげしさのない恋愛模様が描かれていくなりね。きっと高校生の頃に戻りたくなること請け合いの作品なり(笑)。

映画版の「ラフ」の監督を務めるのは大谷健太郎監督。今夏の映画界の話題をさらった「NANA」の監督なりよ。脚本を務めるのは映画版「電車男」の金子ありさ。ヒットメーカーがタッグを組み、コミックの売上累計が1,500万部という大ベストセラー作品の映画化に挑戦するわけなり。単純にストーリーだけを考えたら、「タッチ」よりは実写にしやすい作品なのかも。マンガの実写化は本当に評価が難しいので、あまり期待しすぎないほうが良いかもしれないなりが、この監督と脚本家ならば上手く料理してくれそうな気もするなりね。

来年3月から撮影開始、夏頃に公開予定と、まだまだ公開までには時間があるなりが、良質な青春映画に仕上がると信じて待ちたいものなり。個人的にはかなり楽しみ。

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