阪神の井川慶投手が現状維持で更改、来季メジャーは断念。

2005/12/02 19:24 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


シーズン中から、今季限りで阪神と決別するかのような文章を自身の公式ホームページに掲載し、不穏な空気を漂わせていた井川慶投手。オフの恒例行事ながら今年もメジャー移籍を球団に直訴して、キャンプの時期まで揉めそうな気配だったなりが、2日に行われた初めての契約交渉では意外なほどアッサリとサイン。特に球団と揉めるわけでもなく、現状維持の年俸2億3,000万円で更改したなりね。メジャー挑戦は来季は封印、阪神でのプレーに集中することになったなり。

一発サインに応じた井川投手は記者会見で、来季メジャー挑戦断念の理由について「メジャーへの夢はもちろん消えていない。ただ今季は自分でも納得できない成績だったので、サインをした。来季は球団、ファン、選手にも認めてもらって行けるような形になればいい」(サンケイスポーツより)と語り、球団やファンと揉めるのではなく、気持ち良く送り出してもらえるよう努力することを誓ったなりね。これまでの強硬な姿勢とはずいぶんと変わったなりが、きっと周囲からいろいろなアドバイスを受け入れたか、もしくは表には出ていないような球団との密約を交わしたのか。それは分からないなりが、まずはオフの懸案事項のひとつが解消されて一安心なりよ。

毎年のこととは言え、今オフの阪神も意外と渋い査定に保留者が続出中。中には「ちょっとゴネ過ぎでは……」というような選手もいるなりが、まあ何も保留することは悪いことではないし、徹底的に球団と話し合えば良いと思うなりよ。その結果、やる気を無くされては困るなりが、そこはプロなりからね(笑)。発憤してもらえると信じるしか無いなり。

参考までに、現時点での保留者をまとめておくなりね。

△藤川球児 3,200万円→7,000万円(80試合、7勝1敗1S、防御率1.36)
△杉山直久 1,700万円→3,000万円(23試合、9勝6敗、防御率2.94)
△久保田智之 3,200万円→6,000万円(68試合、5勝4敗27S、防御率2.12)
△鳥谷敬 2,000万円→3,500万円(打率.278、9本塁打、52打点)
△関本健太郎 3,000万円→2,800万円(打率.297、0本塁打、24打点)
△藤本敦士 4,700万円→4,500万円(打率.249、1本塁打、36打点)
◎浜中おさむ 4,200万円→3,800万円(保留)→4,200万円(更改)
※△は保留、◎は保留後に更改

ということで、現在のところ6選手が保留中。阪神の球団経営は黒字なので優勝した年くらいは少し上げてあげても良い気はするなりが、保留しているのはまだ若い選手が多いだけに、将来的な上積みを考えると、現時点で大幅に昇給させてしまうのは危険なのは確か。選手の年俸は高騰していく一方なので、きっちりと歯止めをかけないと、あとで苦しくなるのは球団なりからね。渋い査定になるのも、仕方ない部分はあるなり。

保留者が続出しているせいか、すんなりと契約更改をした井川投手が潔く見えるのは、何だか不思議な感じ(笑)。福原忍投手や野口寿浩捕手といった中堅からベテランの選手はあっさり契約を済ませているので、若い選手も早く契約を結んで、気持ち良く新年を迎えられると良いなりね。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.