初出場多数、紅白歌合戦の出場歌手発表。

2005/12/02 09:19 Written by コジマ

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昨年、関東地区で39.3%(ビデオリサーチ調べ)という史上最低の視聴率を記録した紅白歌合戦。56回目となる今年は、本サイトでもご紹介した「スキウタ」と題した曲目の100万人規模アンケートを実施したり、司会者にみのもんたを起用するなど、近年の低迷に歯止めをかけるべく、NHKも様々な手を打っている。そんななか、注目の出場歌手60組が発表されたのだ。このうち16組が初出場で、松任谷由実、山崎まさよし、渡辺美里ら実力派の出場はよろこばしい限りだけど、和田アキ子を白組として出場させたり、フジテレビのマスコット的なガレッジセール・ゴリ扮するゴリエを起用するなど、結構なりふり構わない状態になっているのだ。この“奇策”が視聴率低迷の紅白を救えるのだろうか。

出場歌手の選考は、視聴者から聞きたい歌を募集した「スキウタ」の結果や、今年の活躍ぶりなどを基準にしたとのこと(出場歌手一覧は記事の最後を参照)。毎度のことながら、「この人今年、紅白以外では(テレビで)見かけなかったなあ」という人が多数選考されているのは置いといて、今年の目玉はなんといっても初出場組。大御所である松任谷由実や渡辺美里、実力派で先日ベストアルバムをリリースした山崎まさよし、今年ブレークしたD-51やスキマスイッチ、Def Tech、人気脚本家・宮藤官九郎率いるグループ魂、ボブ・マーリーの娘であるステフ・ポケッツとも仲の良い実力派レゲエシンガーのAI、映画「NANA」(大谷健太郎監督)で劇中歌を歌った伊藤由奈は主題歌を歌った中島美嘉とともに出場する。NANAといえば、1986年にチェッカーズが同名の曲を発表した際、NHKから「歌詞がわいせつ」との理由で放送禁止されてしまったことが思い出されるのだ。そういえば、チェッカーズは1992年の紅白で解散したんだよなあ。松任谷由実は、愛知万博で公演したaminやイム・ヒョンジュらのメンバーとともに、中国・上海から中継で「Smile again」を歌うとのこと。また、デビュー20周年で初出場の渡辺美里とは対照的にデビュー2カ月で出場するのが、ウエンツ瑛士と小池徹平のWaT。彼らを見ていると、グレートチキンパワーズのようにジャニーズにツブされないかハラハラするのだ(笑)。

そして、話題が集中しているのが、m-floとともに白組として出場する和田アキ子、民放のキャラクターであるゴリエとセクシーが売りの倖田來未なのだ。m-floはさまざまな人たちとユニットを組んでおり、和田アキ子とのコラボレートは非常に話題を呼んだのだ。また、MCのVERBALは、A BATHING APEのデザイナー・NIGOやRIP SLYMEらとのユニットTERIYAKI BOYZを組み、アルバム「BEEF of CHICKEN」をリリースしている。そして、ガレッジセールのゴリ扮するゴリエは紅組として出場。昨年終結した?小林幸子と美川憲一の対決に代わる、倖田來未との「衣装&セクシー対決宣言」している。2人の衣装が厳しいNHKの放送コードにどこまで挑戦するのかが見モノなのだ。それにしても、チェッカーズの「Nana」がわいせつとされていた頃を考えると、ビジュアル的に“わいせつ”と判断されかねない倖田來未の出場は感慨深い。NHK側は「犯罪にならない程度でお願いします」としているのだ。

ほかにも、昨年出場を辞退したSMAPの復活、再結成したアリス、昨年に続き出場する大塚愛や森山直太朗、平原綾香、氣志團、復活した鈴木亜美、昨日、週刊文春に外国人デザイナーとの交際をスクープされた浜崎あゆみ、今年も変わらず活躍を続ける島谷ひとみ、DREMS COME TRUE、BoA、松浦亜弥、モーニング娘。、CHEMISTRY、TOKIO、氷川きよし、ポルノグラフィティなど、そこそこ「見ようかな」という気にさせるメンバーを集めたのだ。ただ、出場を辞退したサザンオールスターズや宇多田ヒカル、ケツメイシが出ればもっと興味がわいたのになあ。ちなみに、昨年「マツケンサンバ」で大ブレークした松平健は落選したもよう。

現在、NHKは紅白の一般審査委員を募集している。携帯電話で登録するケータイ審査員とデジタル放送の双方向機能を使ったデジタルTV審査員の2種で、各登録者のなかから抽選で10名ずつ、ふるさと審査員として当日NHKホールに招待されるのだ。申し込み締め切りは、ケータイ審査員が12月10日24時、デジタルTV審査員が12月31日(ふるさと審査員の抽選は12月20日まで)。詳しくは公式サイト参照なのだ。

さまざまな手法でかつての栄光を取り戻そうとしている紅白。視聴率がすべてではないけれど、ここ数年のライバルである格闘技番組に続き、今年はお笑いという強力な刺客が手ぐすねを引いて待っているので、その成果が気になるのだ。

●出場者のコメント

AI
「鹿児島の父が勝手に『紅白決まった』と親戚に電話していたので、出られなかったら危なかった。紅白を見た人が素晴らしい年を迎えられるように頑張ります」
伊藤由奈
「毎年、出身のハワイでパパと紅白を見ながらいつか出たいと思っていた」
ゴリエ
「ものまね紅白だと思っていたら、天下の紅白だったんですね」
「紅組が勝つためなら、(白組司会者の)みの(もんた)の愛人になってもかまいません」
渡辺美里
「デビュー20年目で本当に嬉しいです。ライブでコツコツ、懸命に曲を届けてきた思いが実ったと思います。素晴らしいステージにしたい」

和田アキ子
「(白組出場について)やっぱりという人がいるかもしれませんが、私も不思議と違和感がありません」
「当日はm-floの2人と一緒に、ド肝を抜くステージで国民の皆様に元気、勇気、感動を与えられるように1曲入魂で頑張ります」
VERBAL(m-flo)
「本当は紅組でガールズに囲まれたかった」
TAKU(m-flo)
「男汁満載で頑張ります」
グループ魂
「日本中のニートに向けて演奏する」


●第56回NHK紅白歌合戦出場歌手(五十音順、カッコ内は出場回数)
司会 みのもんた、山根基世(NHKアナウンサー)
【赤組】
AI(初)、aiko(4)、石川さゆり (28)、伊藤由奈(初)、大塚愛(2)、川中美幸(18)、倉木麻衣(3)、香西かおり(13)、倖田來未(初)、小林幸子(27)、ゴリエ(初)、坂本冬美(17)、島谷ひとみ(4)、鈴木亜美(3)、天童よしみ(10)、DREAMS COME TRUE (10)、中島美嘉(4)、長山洋子(12)、夏川りみ(4)、浜崎あゆみ(7)、一青窈(3)、平原綾香(2)、藤あや子(14)、BoA(4)、松浦亜弥 & DEF.DIVA(5)(初)、松任谷由実 with Friends Of Love The Earth(初)、水森かおり(3)、モーニング娘。(8)、森山良子(10)、渡辺美里(初)
【白組】
アリス(2)、五木ひろし(35)、w-inds.(4)、m-flo♡Akiko Wada(初)(29)、氣志團(2)、北島三郎(42)、北山たけし(初)、グループ魂(初)、CHEMISTRY(5)、ゴスペラーズ(5)、コブクロ(初)、さだまさし(17)、スキマスイッチ(初)、SMAP(13)、T.M. Revolution(3)、D-51(初)Def Tech(初)、TOKIO(12)、鳥羽一郎(18)、氷川きよし(6)、布施明(21)、細川たかし(31)、ポルノグラフィティ(4)、前川清(15)、美川憲一(22)、森進一(38)、森山直太朗(2)、山川豊(11)、山崎まさよし(初)、WaT(初)

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