西武の森慎二投手、ポスティングでメジャー挑戦。

2005/11/26 17:03 Written by コ○助

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今年はFA権を行使してメジャーを目指す選手はマリナーズへの入団が決まった城島健司捕手だけなりが、意外と多いのがポスティングシステムの利用を球団に直訴する選手。ポスティングは選手の権利ではなく、球団が「メジャーから補償金の入らないFAで出て行かれるよりは、ポスティングの入札金額で売り払ったほうが良い」と消極的な理由でゴーサインを出したときのみ実行に移される制度なりが、近年はFA権取得まで待てないと、球団に強硬な姿勢でポスティングの利用を訴えかける選手が増えているなりよね。

これまでのオフの動きを整理しておくと、日本ハムの入来祐作投手がすでに入札手続きに入っているほか、ヤクルトの石井弘寿投手は昨年オフに球団社長と交わした「約束」を縦にメジャー移籍を直訴しているなり。また、阪神の井川慶投手や西武の松坂大輔投手は球団に門前払いされながらも、粘り強く移籍を訴えかけているなりね。そして、西武の森慎二投手も4年前から「行きたい」「ダメだ」の押し問答を毎年繰り返してきた選手なりが、ついに球団側が森投手の要求を呑み、ポスティングの利用を容認することが決定したなりよ。

森投手は2000年には抑えとして23セーブを挙げ、2002年と2003年には「最優秀中継ぎ」のタイトルを獲得している、西武には欠かすことのできないセットアッパー。ここ2年はやや成績が低迷しているなりが、西武は今オフ、抑えの豊田清投手がFA権を行使して巨人に移籍することが濃厚なため、来季の抑え候補の一人に森投手の名前が入っていたなりよ。それだけに、ポスティングを認めてしまうのは不可解な部分はあるものの、森投手の来年32歳という年齢を考慮して気持ち良くメジャーに送り出すことにしたなりね。

簡単に森投手のこれまでの成績を振り返っておくことにするなり。

1997 西武 38試合、6勝2敗9セーブ、防御率3.28
1998 西武 52試合、8勝8敗5セーブ、防御率3.81
1999 西武 41試合、5勝8敗0セーブ、防御率4.61
2000 西武 58試合、5勝6敗23セーブ、防御率1.83
2001 西武 28試合、5勝4敗1セーブ、防御率3.91
2002 西武 71試合、6勝7敗1セーブ、防御率2.07
2003 西武 61試合、7勝3敗2セーブ、防御率2.31
2004 西武 34試合、0勝4敗4セーブ、防御率4.59
2005 西武 48試合、2勝2敗5セーブ、防御率4.22

かつて森→豊田のコンビは「黄金のパターン」と言われたものなりが、2人の投手が同じタイミングでチームを去ることになるのは、ファンにとっては悲しいこと。ともにピークを過ぎたベテラン投手との見方もあるなりが、戦力的なダウンは否めず、穴を埋めるような若手選手が台頭してこないと、来季の西武は少し苦しいかもしれないなりね。

すでにコミッショナー事務局には24日に手続きを済ませており、メジャーからの入札を待つ状態。12月上旬には結論が出るというなりよ。果たして森投手の「夢」は実現するのか、注目なり。

☆今オフメジャー移籍を目指す選手
城島健司捕手(ソフトバンク)→FA権行使、マリナーズと契約
入来祐作投手(日本ハム)→ポスティング入札待ち
森慎二投手(西武)→ポスティング利用へ
斎藤隆投手(元横浜)→自由契約、オファー待ち
マック鈴木投手(元オリックス)→自由契約、オファー待ち
石井弘寿投手(ヤクルト)→球団に直訴中
松坂大輔投手(西武)→球団に直訴中
井川慶投手(阪神)→球団に直訴へ
山口和男投手(オリックス)→球団に直訴へ?
上原浩治投手(巨人)→今オフは断念
清水直行投手(ロッテ)→今オフは断念

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