英音楽誌NMEが「クール・リスト2005」発表。

2005/11/24 09:33 Written by コジマ

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英音楽誌NMEは23日発売の最新号で、その年の一番かっちょいいミュージシャンをランクする「クール・リスト」を発表したのだ。1位には、同誌が大プッシュしている新人バンド、アークティック・モンキーズのフロントマン、アレックス・ターナーを選出。2位には先日来日したオアシスのノエル・ギャラガーが選ばれた。昨年、1位に選ばれたリバティーンズのピート・ドハーティ(現ベイビー・シャンブルズ)とカール・バーラー(現ダーティ・プリティ・シングス)は、7位と10位にとどまった。

2001年から始まり今年で4回目を迎える「クール・リスト」。新旧問わずその年の音楽界の顔が選ばれるのだけれど、昨年のベスト10は、

1. ピート・ドハーティ(ザ・リバティーンズ)
  カール・バラー(ザ・リバティーンズ)
2. マイク・スキナー(ザ・ストリーツ)
3. エミネム
4. ジョニー・ボーレル(レイザーライト)
5. ニック・マッカーシー(フランツ・フェルディナンド)
6. モリッシー
7. ケリー・オケレケ(ブロック・パーティ)
8. マーティン・トムリンソン(セルフィッシュ・カント)
9. ブランドン・フラワーズ(ザ・キラーズ)
10. アナ・マトロニック(シザー・シスターズ)

と、昨年だけでなく今年も世界の音楽ファンを熱狂させたメンバーが選出されているのだ。解散しちゃったけど、リバティーンズはかっちょよかったなあ。うん。そして、今年度の「クール・リスト」は、

1. アレックス・ターナー(アークティック・モンキーズ)
2. リアム・ギャラガー(オアシス)
3. カニエ・ウェスト
4. アントニー(アントニー&ザ・ジョンソンズ)
5. ブランドン・フラワーズ(ザ・キラーズ)
6. デヴェンドラ・バンハート
7. ピート・ドハーティ(ベイビー・シャンブルズ)
8. ジェミナ・パール(ビー・ユア・オーウン・ペット)
9. ボブ・ディラン
10. カール・バラー(ダーティ・プリティ・シングス)
11. イアン・ブラウン
12. デーモン・アルバーン(ブラー、ゴリラズ)
13. ライアン・ジャーマン(ザ・クリブス)
14. ジュリアン・カサブランカス(ザ・ストロークス)
15. ニンジャ(ゴー!チーム)
16. ポール・エプワース
17. ビリー・ジョー・アームストロング(グリーン・デイ)
18. トム・アトキン(ザ・パディントン)
19. ヘンリー・ハリソン(ザ・ミステリー・ジェッツ)
20. ジェラルド・ウェイ(マイ・ケミカル・ロマンス)

となっているのだ。1位に選ばれたアレックス・ターナーが所属するアークティック・モンキーズは、「ファイブ・ミニッツ」と「アイ・ベット・ザット・ユー・ルック・グッド・オン・ザ・ダンスフロア」のまだシングル2枚しかリリースしていない新人バンドなのだけれど、NMEが「オアシス以来のこの国で最大のバンドになるだろう」として同誌の表紙を飾るなど大プッシュしているのだ。ただ、同誌だけが盛り立てているだけではなく、オアシスのノエル・ギャラガーが「来年のブリット・アワーズは間違いなくアークティック・モンキーズが獲るだろう」としたり、“音職人”のマニー・マークが「すべての人々が手にすべきレコード」と絶賛するなど、玄人ウケもしている。事実、シングルはUKチャートで10週連続1位を獲得しており、ガレージっぽいところを残しながらもブリット・ポップを踏襲したかっちょいい楽曲をつくっているのだ。

アレックス・ターナーはまだ19歳なのであどけなさは残っているものの、ロック・スターになるのに十分耐えられるルックスをしているのだ。これからピート・ドハーティらとともに、英国の音楽界を背負って立つ人物になるのだろう。

そのピート・ドハーティは、先日、ベイビー・シャンブルズとして初のアルバム「ダウン・イン・アルビオン」を発売したばかりなのだけれど、昨年の1位から大きく後退して7位となっている。くっついたり離れたりしている恋人のケイト・モスと同じ施設で薬物乱用のリハビリを受けているというニュースが入っているように、彼にはドラッグに関するトラブルがひっきりなし。ショーをドタキャンしたり、ライブ8でのパフォーマンスもやり玉にあがっているのだ(かっちょよかったけど)。

2位にはリアム・ギャラガーが選ばれているのだけれど、オアシスが今年久しぶりにアルバムをリリースしたため日本でも露出が増えていたのだ。ぼくはサマーソニックと先日の来日単独公演を観てきたのだけれど、やはりリアムはかっちょいいのだ。10年間“ロックンロール・スター”であり続け、今年さらに輝きを増した彼が1位でもよかったのではないだろうか。

3位のカニエ・ウェストは、ジョージ・ブッシュ米大統領批判を高く評価されたのかもしれない。しかし、グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングが17位というのは納得いかないなあ。それにしても、フランツ・フェルディナンドやブロック・パーティ、カサビアン、ホワイト・ストライプスなどのメンバーは軒並み圏外のようで、ピッカピカの新人か大御所のランクインが目立つのだ。

さらにNMEは、「クール・リスト」とは逆の「フール・リスト」も発表しており、トップ10は

1. リチャード・ベーコン(プレゼンター)
2. デヴィッド・カメロン(議員)
3. ハリー王子
4. マイケル・ジャクソンの陪審員
5. ザ・フー
6. ジョージ・ブッシュ米大統領
7. コカ・コーラ
8. ジェームス・マロード(ベイビー・シャンブルズの元マネージャー)
9. ティム・ウェストウッド(ラジオDJ)
10. ジェームス・ブラント

となっており、昨年1位のブッシュ大統領は6位に後退したのだ。それにしてもぼくの大好きなバンド、ザ・フーがブッシュ大統領より“フール”なのはなぜ!?

このランキングはNMEの最新号に掲載されており、日本でも大手の書店やレコード店などで購入できるので、詳細が気になる人はチェックするのだ。

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