「Xbox360を売り込め」卸しを一手に担うハピネットの挑戦。

2005/11/24 07:25 Written by コ○助

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次世代ゲーム機の先陣を切り、アメリカで22日に発売開始となった「Xbox360」。小売店には徹夜組の列ができるなど熱気に充ち満ちた様子が日本のニュースでも流れていたので、その光景を目にした人も多いと思うなり。マイクロソフトのお膝元でもあり、「Xbox」もヒットしていたアメリカなので「Xbox360」がすんなりと受け入れられるのは当然なりが、マイクロソフトが本当の意味で勝負をかけようとしている日本では、まだあまり熱気は帯びてきていないのが現状なりよね。

「Xbox」の惨敗を受け、「Xbox360」は日本市場を強く意識して開発したというだけに、今度は失敗が許されない、まさに背水の陣。日本での発売日は12月10日なりが、スタートで蹴つまづくと後々に響く可能性もあるため、あと2週間でどこまでユーザーの興味・関心を魅きつけることができるのかが勝負の分かれ目になりそうなりよ。後に続くソニーの「プレイステーション3」や任天堂の「レボリューション」が出揃うまで様子見する層を、いかに取り込むかという最初にして最大の難題をクリアしなくては、「Xbox360」に風が吹くことは無いかもしれないなりね。

さて、「Xbox」の失敗を糧に、「Xbox360」でリベンジに挑むのはなにもマイクロソフトだけでは無いなりよ。日本で「Xbox360」の小売店向けの営業活動や物流を一手に担うハピネットも同じ思いで12月10日を迎えようとしているなりね。ハピネットは玩具やビデオゲームの玩具売場向け卸しの大手。現在「Xbox」を独占販売している、マイクロソフトと強い結びつきのある会社なり(※当初は家電量販店向けはソフトバンク系の販社、それ以外はハピネットが担当していたなり)。

ハピネットは2006年3月期(下期)のビデオゲーム事業の売上高見込みのうち、70〜75%を「Xbox360」本体と対応ソフトで稼ぐ計画のため、「Xbox360」が「Xbox」のようにコケることは決して許されないなりね。「Xbox」の失敗を繰り返さないために、今回は家電量販店などを中心に売り場作りや店頭販促広告の説明をする部隊を編成し、12月には約160人が取引先9社の530店舗を販売支援で巡回するというなり。また、マイクロソフト側との連携を強化するために、9月からマイクロソフトの代田橋オフィス内に社員30人を派遣。情報交換をスピーディーに行い、万全の営業体制で発売日に臨むことになるなりね。

少し気になったのでAmazon.co.jpの予約状況を見てみると、「予定数量に達し次第、予約受付を終了します。次回入荷分が確定次第、再開します」との但し書きがあるにもかかわらず、依然として「予約受付中」の状態(24日午前7時現在)。今からでも十分に購入することはできそうなりよ。果たしてマイクロソフトやハピネットの再挑戦への取り組みは実を結ぶことができるのか。ユーザーからの審判が下ることになるであろう、クリスマス商戦の結果に注目しておきたいところなり。

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