マーク・クルーン投手との交渉が決着、2年総額4億円で残留。

2005/11/23 13:57 Written by コ○助

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今季年俸の40万ドル(約4,600万円)からの大幅アップを要求、金額を巡って交渉が難航し、他球団への流出の可能性も囁かれていた横浜の守護神マーク・クルーン投手。今季から横浜に加入したクルーン投手は、日本最速の161キロを記録するなど、横浜だけでなく球界を盛り上げた立役者の一人だけに、横浜としては絶対に流出を阻止したい考えだったなりが、無事に横浜との契約を結ぶことで決着したなりよ。契約内容は2年契約で、総額は4億円。日本人、外国人ともに複数年契約を認めて来なかった横浜だけに、2年契約を提示したことは大きな譲歩と言えるなりね。

クルーン投手は1973年生まれの32歳。1991年にドラフト2巡目でメッツに入団し、将来を嘱望された投手だったなりよ。ただ、周囲の期待とは裏腹になかなか才能を開花させることができずに、4年間はマイナー暮らし。その後、パドレスに移籍した1995年にメジャー初昇格を果たしたものの、ここでもあまり実績を残すことができずに、レッズ、パドレス(出戻り)、ロッキーズとチームを転々としていたなり。非公式ながら、マイナー時代には101マイル(約162.5キロ)を投げたとも言われており、もともとストレートの球速は目を見張るものがあったなりが、それだけではメジャーでは通用しなかったなりね。メジャーでの通算成績は26試合に登板し、0勝2敗、防御率7.43。マイナーの通算成績は347試合に登板し、41勝49敗69セーブ、防御率4.06。

横浜は当初、今季のストッパーとして予定していた佐々木主浩投手への繋ぎ役として、中継ぎでの役割を期待していたなりが、佐々木投手の離脱により構想が崩れ、シーズン途中から急遽クルーン投手をストッパーに昇格させることになったなりね。これがズバリとハマり、クルーン投手はストレートでグイグイ押す投球で相手打者をねじ伏せ、ストッパーの地位を確立。終わってみれば55試合に登板し、3勝2敗26セーブ、防御率2.70と、期待以上の成績を残したなりよ。

この成績に自信を持ったクルーン投手は、「3年契約、年俸3億円」を軸に横浜と来季の契約交渉に臨んでいたなりが、さすがにそこまでは払えないと横浜側も一時は諦めムードが漂っていたなりね。ただ、クルーン投手も、横浜に不満があるわけでもなく、横浜のファンも好きと公言していることから、基本的な気持ちは「横浜残留」にあったようで、最終的には横浜側とクルーン投手側が互いに歩み寄るカタチで、「2年、総額4億円」で決着したなりよ。

1年しか結果を出していない投手に年俸2億円を支払うのも少々高い気はするなりが、日本人最高年俸の6億5,000万円ながら9試合に登板、0勝3敗4セーブ、防御率9.00の成績に終わった佐々木投手に比べたら、コストパフォーマンスに優れているのは明白。横浜としては、十分妥協できるラインだったと言えそうなりね。残留が決まった以上、向こう2年間は横浜の守護神は安泰……なはず。来季も最速記録を塗り替えるような派手なパフォーマンスを見せて欲しいものなり。

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