テーマパーク「いぬたま」「ねこたま」、再開発に伴い閉園。

2005/11/16 21:24 Written by コ○助

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東京・二子玉川にある、犬や猫に触れあうことができるテーマパーク「いぬたま」と「ねこたま」。アミューズメント施設の多い東京にあって、それほど目立つ施設では無かったなりが、1995年の開業以来、動物好きのカップルや子連れの家族を中心に愛されてきたテーマパークなりよ。なかなか生きた動物に触れるシチュエーションに恵まれない都会にあっては貴重な存在だったなりが、残念ながら「いぬたま」「ねこたま」両方とも、来年の1月8日をもって閉園することが決定してしまったなりね。

閉園の理由は赤字などの経営的な問題ではなく、「二子玉川駅東口側約11.2ヘクタールでの『二子玉川東地区第一種市街地再開発事業』に伴い二子玉川いぬたま・ねこたまの事業用借地約2,000坪を引き渡すため」としているなり。そういえば、かつて「いぬたま」「ねこたま」に併設されていた「ナムコ・ワンダーエッグ」(2000年12月31日閉園)も、再開発事業に向けた暫定利用計画の一環として運営されていたような気が。何年も前から計画されているこの「二子玉川東地区第一種市街地再開発事業」は、地元住民の間では長く知られたものだったなりね。どのような計画なのか、簡単にまとめておくなり。

[二子玉川東地区第一種市街地再開発事業(計画)]
所在地 :東京都世田谷区玉川1〜3丁目付近(東急田園都市線二子玉川駅東口一帯)
面積  :約11.2ヘクタール
事業費 :約1,370億円
施行期間:平成12年度〜平成22年度
整備内容:公共施設(交通広場など)、商業施設、住宅施設、駐車場など

総事業費約1,370億円と、かなり大きな再開発事業なりが、完成後には150メートル級の高層マンションやオフィスビル、ショッピングセンターなどが建ち並び、二子玉川駅の周辺がガラリと変わると言われているなり。ただ、事業予定地の約85%を東急電鉄が保有している関係で、世田谷区と東急電鉄が主導して事業計画が立てられていることに地元住民が反発。環境破壊や東急電鉄への利益誘導のために税金が投入されると、計画の中止を訴え続けているなりよ。そのため、当初の予定よりも大幅にスケジュールがズレ込んでいるなりが、今回の「いぬたま」「ねこたま」の借地返還により、再開発計画が大きく動き出すのではないかと見られているなりね。

再開発云々はともかく、この手の動物を扱ったテーマパークの閉園によって心配なのは、これまで楽しませてくれた動物たちの行方なりが、現時点では静岡県にある「伊豆高原ドッグフォレスト」と、東京・台場の「ねこたまキャッツリビン」への移管が決定しているほか、里親として引き取って育ててくれる人をホームページなどで募集しているなりね。そこまで大きな施設ではないので、漏れることなく、犬と猫の次の行き先は決まりそうな感じなりか。そこはとりあえず一安心なり。

この再開発事業にはいろいろな「大人の事情」が絡んでそうなので、本当の「いぬたま」「ねこたま」閉園の理由は分からないなりが、単純に犬や猫たちと気軽に触れあえる施設が無くなってしまうのは残念な話なり。

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