バリスタ世界王者と辻口博啓氏がコラボ、カフェ事業展開へ。

2005/11/16 15:35 Written by コ○助

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アメリカ(シアトル)系のスターバックスコーヒーやタリーズコーヒー、イタリア系のセガフレード・ザネッティ、カナダ系のブレンズコーヒー、日本の雄ドトールコーヒー(エクセルシオール含む)などなど、今や日本のコーヒーチェーンは百花繚乱。スターバックスコーヒーが上陸した際のブームが懐かしくもあるなりが、1号店が東京・銀座にオープンしたのが1996年なので、わずか10年弱という短い期間でカフェスタイルのチェーンが定着したことになるなりね。それなりに広がるとは思っても、ここまで生活に根付くのに時間がかからないと予想していた人は、それほど多くは無いかもしれないなり。

日本ではスターバックスコーヒーとドトールコーヒーが圧倒的な強さを誇り、タリーズコーヒーがそれに続くといった勢力図になっているため、なかなかほかの新興チェーンが急拡大する余地がないのが現在のコーヒーチェーンを取り巻く状況なりが、「プラスα」の要素を付け加えることで高級志向を打ち出し、新たに殴り込みをかける企業が現れたなり。その企業の名は「PIZZA SALVATORE」や「XEX」などの高級レストランを展開するワイズテーブルコーポレーション。単なるコーヒーチェーンではなく、競合他社とは異なる高級感を演出する仕掛けを用意しているなりよ。

ワイズテーブルコーポレーションが子会社ポール・バシェット・ジャパンを通じて展開するのは、「ポール・バシェット(仮)」。2003年の「ワールドバリスタチャンピオンシップ」で優勝したオーストラリア出身のバリスタ、ポール・バシェット氏の名を冠したカフェなり。チェーン展開するお店なので、当然ポール・バシェット氏が常駐するわけでは無いなりが、コーヒー豆の選び方から焙煎方法まで、細かく監修することになるなりね。

参考までに「ワールドバリスタチャンピオンシップ」について少し触れておくと。この大会はヨーロッパスペシャリティーコーヒー協会(SCAE)とアメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)が主催している世界大会で、2000年から年1回、ヨーロッパとアメリカで交互に開催されているなりよ。参加できるのは各国から1名で、国内の予選を勝ち抜いたバリスタのみが出場を許される、世界一を決めるに相応しい大会と言えるなりね。コ○助は日本代表としてこの大会に2回参加している横山千尋氏の店「バールデルソーレ」(東京・六本木)でエスプレッソやコーヒーを飲んだことがあるなりが、確かに香り、味、申し分ないものだったなりね。横山氏のさらに上を行く世界王者のバリスタが手がけるお店となれば、興味が湧かないわけが無いなり。

「ポール・バシェット(仮)」が提供するさらなる「プラスα」は、パティシエの辻口博啓氏が手がけたチョコレートや焼き菓子も提供すること。これはワイズテーブルコーポレーションが六本木ヒルズにある辻口氏の店「ル ショコラ ドゥ アッシュ」を手がけている縁で実現したようなりが、辻口氏はフランスの洋菓子ワールドカップとも言える「クープ・ド・モンド」をはじめ、洋菓子の世界大会で4度も優勝している日本屈指の実力を持つパティシエ。世界的なバリスタと、世界的なパティシエが手を組んだコーヒーチェーン……それだけで期待が膨らんでしまうなり。

気になる1号店は、東京・銀座に、12月下旬にオープンする予定。向こう1年で6〜7店を出店する計画のようで、すでに青山に出店することは決定しているようなり。まずは都心からの展開となるなりが、コーヒーチェーン飽和状態の中にあって、どれだけ存在感を発揮することができるのか、注目なりね。

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