ちょっと遅くなったけど、MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード(EMA)2005が3日、ポルトガル・リスボンで開催され、過去最高の1300万通の投票なか、米国のMTVビデオ・ミュージック・アワード2005で7冠に輝いたグリーン・デイが最優秀アルバム賞と最優秀ロック賞に、今やUKナンバーワン・バンドの呼び声も高いコールドプレイが最優秀楽曲賞と最優秀UK & アイルランド・アーティスト賞に選ばれたのだ。
今年のMTV EMAの司会者は、日本でも2003年に公開された映画「
アリG」で話題になった英国の人気コメディアン、サシャ・バロン・コーエン扮する“カザフスタンの国営放送から派遣されたジャーナリスト”ボラット。“英国ゲットー出身のユダヤ人ラッパー”アリG、“オーストリア出身のゲイ・リポーター”ブルーノとともに、英国の人気番組「
Da Ali G Show」のキャラクターなのだ。
グリーン・デイとコールドプレイの2部門受賞のほか、最優秀男性アーティスト賞は英国の国民的ミュージシャンのロビー・ウィリアムズ、最優秀女性アーティスト賞はシャキーラ、最優秀ポップ賞はウォール真木も大好きなブラック・アイド・ピーズがそれぞれ受賞したのだけれど、最注目だったのが、最優秀グループ賞を受賞したゴリラズ。ブラーのデーモン・アルバーンのプロデュースのため、ipodのCMでおなじみの「フィール・グッド・インク」のようにしっかりした楽曲を持っているのだけれど、アニメキャラクターのため音楽的な評価よりも映像に対する評価のほうが高かったのだ。事実、今年の音楽賞でビジュアル部門を独占してきたのだけれど、バンドとしての受賞は数少ない。ちなみに、最優秀ビデオ賞にはケミカル・ブラザーズの「ビリーヴ」が選ばれているのだ。
授賞式での楽しみは、何といってもライブなのだ。グリーン・デイが「ホリデイ」、コールドプレイが「トーク」、ロビー・ウィリアムズが合唱団を引き連れて「トリッピング」、ファーギーちゃんが可愛いブラック・アイド・ピーズが「マイ・ハンプス」などを披露したのだけれど、ここでも注目だったのがゴリラズ。ホログラムの3Dアニメーションで演奏するマードックや2Dらメンバーに、「フィール・グッド・インク」でラップを務めるデ・ラ・ソウルが共演していたのだ。また、受賞者以外でも、マドンナが新曲「ハング・アップ」を披露したり、フー・ファイターズや、
MTV UKによると、どうやらホワイト・ストライプスもライブをしたもようなのだ。うーん、うらやましい。
授賞式のもようは、ハイライトが
公式サイトで観られるほか、日本ではMTVで13日に放送される予定なのだ。視聴できる環境にある人はお見逃しなく。
【主な受賞者】
●最優秀男性アーティスト賞(Best Male)
ロビー・ウィリアムズ
●最優秀女性アーティスト賞(Best Female)
シャキーラ
●最優秀グループ賞(Best Group)
ゴリラズ
●最優秀ロック賞(Best Rock)
グリーン・デイ
●最優秀ヒップホップ賞(Best Hip-Hop)
スヌープ・ドッグ
●最優秀オルタナティブ賞(Best Alternative)
システム・オブ・ア・ダウン
●最優秀楽曲賞(Best Song)
コールドプレイ 「スピード・オブ・サウンド」
●最優秀R&B賞(Best R&B)
アリシア・キーズ
●最優秀ポップ賞(Best Pop)
ブラック・アイド・ピーズ
●最優秀アルバム賞(Best Album)
グリーン・デイ「アメリカン・イディオット」
●最優秀新人賞(Best New Act)
ジェームズ・ブラント
●最優秀ビデオ賞(Best Video)
ケミカル・ブラザーズ「ビリーヴ」
●最優秀UK & アイルランド・アーティスト賞(Best UK & Ireland Act)
コールドプレイ
●特別賞(Free Your Mind Award )
ボブ・ゲルドルフ