新境地を開拓、「ミリオンズ」のダニー・ボイル監督インタビュー。

2005/11/08 16:48 Written by コ○助

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月日の流れるのは速いもので、衝撃的な作品として大きな話題を呼び、ユアン・マクレガーの出世作ともなった「トレインスポッティング」からもう9年。「圧倒的なセンス」「斬新な映像手法」と賛辞ばかりが贈られたダニー・ボイル監督だったなりが、1999年のレオナルド・ディカプリオ主演の「ザ・ビーチ」でミソを付け、評価を下げてしまったなりよね。その後、しばらくは精彩を欠いた時期もあったものの、2002年に製作された、迫り来るウイルスの恐怖を巧みに描いた「28日後...」では賛否が分かれる内容にも関わらず、「鬼才」らしさを随所に見せる演出が話題となり、完全復活を期待する声があちこちから聞こえていたなりよ。

そんなダニー・ボイル監督が放つ最新作が「ミリオンズ」。これまでの作品のイメージを一変、子どもを主人公に据えた心温まる内容が話題となっている作品なりが、まずはどのようなストーリーなのか、簡単に紹介しておくなりね。

「イギリスのポンドがユーロにかわるまで、あと12日。母親を亡くし、新しい街の新しい家に引っ越してきたアンソニーとダミアンの兄弟のもとに、22万ポンドもの大金が詰まったバッグが降ってきた。どうやらこの大金は、イギリス史上最悪の犯罪組織がお金を積んだ列車に乗り込んで盗んだものの一部らしい。悪い強盗がお金を取り戻しに来る前に、すべて使い切ってしまおうと決意する。お金があれば何でもできる。奇跡だって起きると信じて……」

これだけ読んでもダニー・ボイル監督のイメージとはかけ離れている感があるなりが、作品は全体的にほんわかとした空気に包まれているというなりね。なんでも、ダニー・ボイル監督が「自分の子どもに見せられるような作品を作ろう」と思い、製作された作品なのだとか。確かに、これまでの作品はとても子どもには見せられない内容のモノばかりだったなりよね(笑)。

新境地を開拓した……と言い切って良いのかどうかは実際に作品を観るまでは何とも言えないなりが、ダニー・ボイル監督がこの作品に対する思いを語ったインタビューがYahoo! ムービーに掲載されているなりよ。

「この映画のアイデアを聞いたとき、とてもいいと思った。子どもが偶然手にしたお金で貧しい国の人に対していいことをするって内容がとても気に入ったんだ」
「自分が子どもと仕事をすることによって学んだことの多さにすごくおどろいている」
「今までのどの映画よりも学んだことは多かったと思う。デビュー作のときと同じくらいたくさんのことを学んだ」
「(トレイン・スポッティング2は)ラブリーなアイデアだ! でもそれは自分も出演者も年をとるまで出来ないよ(笑)」

これまでに扱って来なかったテーマの作品を撮ったことに、ダニー・ボイル監督自身は確かな手応えを感じている様子。ダニー・ボイル監督の作品にハマったことのある人は、これまでのイメージを覆すであろう「ミリオンズ」を観ておく必要がありそうなりね。コ○助も観に行かなくては。

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