著名ネットジャーナリストが「ワンクリック詐欺」で逮捕。

2005/11/08 10:47 Written by コ○助

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さすがに最近では「ワンクリック詐欺」の名前を聞いたことが無いという人は少なくなってきたなりが、まだまだそれがどういうモノなのかを把握していない人は多いようで、関係機関への相談件数が増えているというニュースがつい最近も出ていたなりよ。「怪しいスパムメールはクリックしない」という鉄則を守ればそれほど恐れることの無いタイプの詐欺なりが、被害に遭う、もしくは被害に遭ったと錯覚する人が後を絶たないのが現状なりね。

では、おさらいの意味も含めて「ワンクリック詐欺」がどういうものなのか簡単にまとめておくなり。

・出会い系やアダルトサイトなどへのURLを付記したメールが送られてくるのが一般的。
・好奇心からURLをクリックし、画面に現れた「入場する」「18歳以上」などの画像やリンクを「ワンクリック」すると、「入会」や「登録」したことにさせられる。
・画面にIPアドレスなどを表示し、個人情報を抜き取られたかのような印象を閲覧者に持たせ、「入会金」「登録料」などの支払いを迫る(実際には個人情報が抜かれることはない)。

巧みな文言やサイトの作りで「個人情報が抜かれた」と錯覚させることが「ワンクリック詐欺」のキモ。そんなことは有り得ないということを知っていれば、無視しておけば良いだけなりね。カタチを変えた亜流のものもあるにはあるなりが、多くの「ワンクリック詐欺」はいまだにこの体裁のものがほとんどなり。いきなり支払いを迫られてドキッとする気持ちも分かるなりが、もし「ワンクリック詐欺」のサイトに出会ってしまったら、冷静に対処してくださいなりね。

さて、そんな「ワンクリック詐欺」の首謀者が逮捕されることは決して珍しいことでは無いなりが、7日に岩手県警に逮捕された森一矢容疑者は、インターネットに少し詳しい人なら名前を耳にしたことがあろう、著名なネットジャーナリストだったなりよ。専門はインターネットの「裏事件」で、まさしく「ワンクリック詐欺」などの裏側を紹介することを生業としていた人物なりね。

仕事の一部を覗いてみると、「ネットで儲ける人が秘密にしていること」「ケータイトラブル完全撃退マニュアル」「インターネット事件 だます人・だまされる人」などの著書のほか、1999年からは夕刊フジに「裏インターネット事件簿」というコラムを連載。ほかにも国民生活センター発行の政府刊行誌「たしかな目」で連載を持ち、フジテレビ系ドラマ「恋におちたら 〜僕の成功の秘密〜」でITビジネス監修を務めるなど、それなりの活躍をしていたなりね。

「裏側」は知れば知るほど甘い蜜がしたたる世界だったのかもしれないなりが、実際に自ら「裏側」に染まってしまっては本末転倒も良いところ。ネットの世界では知られた人物だっただけに、逮捕は残念な話なり。

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