スポーツ、音楽、映画、アニメなどのメジャーカテゴリから、歴史、旅行、グルメ、動物などの専門性の高いカテゴリまで、さまざまな専門チャンネルを幅広く取りそろえていることで視聴者に支持されているスカパー！ なりが、10月に日本では初めてとなるホラー専門チャンネル「@HORROR TV」が開局したなりよ。ホラー映画やホラードラマばかり、午前7時から翌午前5時までぶっ通しで放送する身の毛もよだつこのチャンネル。邦画専門や洋画専門を謳うチャンネルはいくつかある中、作品のジャンルで切った専門チャンネルはあまり数がないのが現状（時代劇専門チャンネルなど）なので、面白い展開が期待できそうなチャンネルなりね。

「@HORROR TV」を運営しているのは、映像制作などを専門に行うIMAGICA。「@HORROR TV」開設の経緯についてIMAGICAの星正人デジタル事業本部長は「怖さを見たいのは人間の本能」（読売新聞より）であり、視聴者から「ホラーの専門チャンネルを設けて」（同）という要望が強かったため開局に至ったと語っているなり。ともすればやや悪趣味なチャンネルとのイメージを抱かれそうなりが、ハリウッドに代表される昨今のホラー映画ブームをはじめ、ホラー作品は長年テレビや映画の世界で一定の地位を築いているのは事実。確かに、専門チャンネルでも視聴者を安定して獲得できそうではあるなりね。

実際にどのような作品が放送されているのか、例えば今月の放送ラインアップを簡単にのぞいておくと。

・「URAMI〜怨み」（映画）
・「シックス・センス・オブ・レディ」（映画）
・「デモンズ」シリーズ（映画）
・「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド　最終版」（映画）
・「四谷怪談　お岩の亡霊」（映画）
・「ストーミーナイト」（映画）
・「恐怖のミイラ」シリーズ（国内ドラマ）
・「日本怪談劇場」シリーズ（国内ドラマ）
・「世にも不思議な出来事」シリーズ（海外ドラマ）
・「選ばれしものたち」シリーズ（海外ドラマ）
・「うしろの百太郎」シリーズ（アニメ）
・「恐怖新聞」シリーズ（アニメ）

全体的には、まだ放送される作品はマイナーな作品が多いイメージ。1980年代のアメリカのホラー作品が中心のラインアップのようなりが、来月には黒沢清監督の「地獄の警備員」など邦画のホラー映画特集が組まれるほか、南米やヨーロッパなど、あまり日本では目に触れることの無かったホラー作品が続々と登場する予定なのだとか。もちろん、「13日の金曜日」のようなメジャー作品も、徐々に追加する計画はあるようなり。

月額は980円。スカパー！ の基本パックには入らないため、オプション料金が発生するなりが、レンタルビデオにも無いような作品が放送されることを考えれば、ホラー好きなら一考の余地がありそうなりね。いつでもホラー気分な人は、ぜひ検討してみて下さいなり。