アメリカの命名人気ランキング −男の子編−。

2005/11/05 14:26 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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昨日「アメリカの命名人気ランキング −女の子編−」というコラムをご紹介しましたが、今回はその「男の子編」でございます。 "Social Security Administration" (米社会保険局)が毎年発表している、アメリカの名付け人気ランキング、同局の公式サイトでも、最新2004年のランキングから、さかのぼって1880年の記録まで検索できるようになっています。

印象としてはこちらで人気の名前は、日本と比べるとあまり流行による変動が少ないようです。特に男の子に関してはその傾向が強いよう。例えば、2004年度の男の子の名付けランキングは、

1位 Jacob (ジェイコブ)
2位 Michael (マイケル)
3位 Joshua (ジョシュア)
4位 Matthew (マシュー)
5位 Ethan (イーサン)
6位 Andrew (アンドリュー)
7位 Daniel (ダニエル)
8位 William (ウィリアム)
9位 Joseph (ジョセフ)
10位 Christopher (クリストファー)

という結果。これを1990年代(10年間)の人気名と比べてみると、順位こそ違えどマイケル(1位)、クリストファー(2位)、マシュー(3位)、ジョシュア(4位)、ジェイコブ(5位)、アンドリュー(7位)、ダニエル(8位)、ジョセフ(10位)……、とほとんど同じ名前が連なっています。

これはキリスト教徒が多いアメリカの文化的背景があるのかもしれません。これら人気の名前の多くは聖書の登場人物からとられており、さらに男性の場合、父親や祖父の名前をそのまま子供たちに名付けるケースが多いので、これらクリスチャン的な名前がずーっと継承されいているのかと。

ただ面白いのが、100年前にポピュラーだった男の子の名前。

1位 John (ジョン)
2位 William (ウィリアム)
3位 James (ジェイムス)
4位 George (ジョージ)
5位 Robert (ロバート)
6位 Charles (チャールズ)
7位 Joseph (ジョセフ)
8位 Frank (フランク)
9位 Edward (エドワード)
10位 Henry (ヘンリー)

ジョセフといった聖書ネームもあるものの、これら名前のほとんどがアングロ・サクソン系なのです。イギリス系移民の影響もありますが、このころはアイルランド系移民もアングロ・サクソンの名前を好んだと言われており、その結果このようなランキングになったのかもしれませんね。

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