巨人の桑田真澄投手、30%減の1億5000万円で契約更改。

2005/10/29 08:59 Written by コ○助

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近年の低迷からの脱却を目指し、オフの頃から悲壮な決意を胸にプロ20年目のシーズンに臨んだ桑田真澄投手。ところが、蓋を開けてみれば精彩を欠いたピッチングを続け、今季の成績は12試合に登板し、0勝7敗、防御率7.25と惨憺たる成績だったなりよね。桑田投手が未勝利でシーズンを終えたのは右ひじの手術で登板機会が無かった1996年以来のこと。投げても投げても勝ち星に見放された桑田投手には「限界説」が付きまとい、シーズン中から今季限りでの引退、もしくは巨人からの退団がたびたび話題に上っていたなりが、28日に球団と契約に関する話し合いの席を持ち、無事に来季の契約を結ぶことができたなりよ。

今季の成績が成績だけに、仮に巨人が来季も桑田投手と契約を結ぶのであれば大幅な減俸は免れないとの見方が大勢を占めていたなりが、球団が提示したのは野球協約で定められた減額制限ぎりぎりの29.25%減となる1億5000万円。いくら実績があるとはいえ、37歳という年齢的に上積みが無いことと、過去3年間の成績を考慮したら解雇されても文句は言えなかっただけに、一応協約に則ったカタチとはいえ1億5000万円の年俸を維持できたことは、桑田投手にしてみればまさにミラクルなりよね。ここら辺は、経営的な危機感のない巨人ならではといった感じなりか。

この程度の減俸で済んだことには桑田投手自身も少々驚きだったようで、記者会見では「最低保障(1500万円)とか、最悪なことも考えるじゃないですか。予想以上の評価をしていただいたので」と一発サインで応えたことを明らかにしたなり。そして来年が最後の年になる可能性も高いことをしっかりと自覚しているようで、「九回終わって決着がつかず、延長戦に入ったという感じ。もう後がない年」と来季への決意を語っているなりね。

ちなみに、桑田投手が目標として掲げている数字に「200勝」があるなり。この数字をクリアするまでは現役を引退するつもりは無いと公言しているなりが、「200勝」到達までは実はまだ28勝もする必要があるなりよ。今の桑田投手にとって、あと28勝することがいかに大変なことなのかを、参考までにこれまでの桑田投手の成績を振り返って確認しておくことにするなり。

1986 巨人 15試合、2勝1敗0セーブ、防御率5.14
1987 巨人 28試合、15勝6敗0セーブ、防御率2.17
1988 巨人 27試合、10勝11敗0セーブ、防御率3.40
1989 巨人 30試合、17勝9敗0セーブ、防御率2.60
1990 巨人 23試合、14勝7敗0セーブ、防御率2.51
1991 巨人 28試合、16勝8敗1セーブ、防御率3.16
1992 巨人 29試合、10勝14敗0セーブ、防御率4.41
1993 巨人 26試合、8勝15敗0セーブ、防御率3.99
1994 巨人 28試合、14勝11敗1セーブ、防御率2.52
1995 巨人 9試合、3勝3敗0セーブ、防御率2.48
1996 巨人 登板機会なし
1997 巨人 26試合、10勝7敗0セーブ、防御率3.77
1998 巨人 27試合、16勝5敗0セーブ、防御率4.08
1999 巨人 32試合、8勝9敗5セーブ、防御率4.07
2000 巨人 30試合、5勝8敗5セーブ、防御率4.50
2001 巨人 16試合、4勝5敗2セーブ、防御率4.83
2002 巨人 23試合、12勝6敗0セーブ、防御率2.22
2003 巨人 14試合、5勝3敗0セーブ、防御率5.93
2004 巨人 16試合、3勝5敗0セーブ、防御率6.47
2005 巨人 12試合、0勝7敗0セーブ、防御率7.25

ということで、1980年代後半から1990年代前半の全盛期ならば2年程度でクリアできそうな勝ち数なりが、直近の3年間で8勝しかしていない現在の桑田投手には相当厳しい数字なのは明らかなりね。最悪の場合、巨人を退団してでも現役を続けて「200勝」にこだわりたいと話していたこともあったなりが、来年相当な結果を残さない限り、巨人以外の球団から手を差し伸べられることも無さそうなりよ。

桑田投手の「延長戦」が1年で終わるのか、それとも2年、3年と続くのか、すべては来年の結果次第。あれだけの名投手だけに、綺麗な最後を迎えるためにも来年は頑張って欲しいなりね。

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