イギリスの警察犬「バスター」、仕事を失ったそのワケは。

2005/10/18 11:22 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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日本警察犬協会によると、今現在警察犬として指定されている犬の種類は、エアデール・テリア、ボクサー、コリー、ドーベルマン、ゴールデン・リトリーバー、ラブラドール・リトリーバー、そしてジャーマン・シェパードの7種だそう。その中でもジャーマン・シェパードは、高度な技術を教え込むための集中力や忍耐力が他の犬とは比べ物ならないほど強く、信頼のおける犬種だといわれています。

さてイギリスはサウス・ヨークシャー警察。この管轄にも50匹ほどの警察犬がいるそうなんですが、この中の1匹「バスター」君もこの警察犬として誉れ高いジャーマン・シェパードだったのです。14週間にも及ぶ厳しいトレーニングを受け、その後お仕事デビューしました。

が、その後6ヶ月。犯罪者を追及すれば隠れ場所を素通りしてしまったり、途中で仕事を忘れて居眠りを始めたり。さらに酔っ払いを威嚇して家に帰そうとすれば、逆にフレンチフライをもらい手なずけられ……。とにかく警察犬としての仕事がまるで出来なかったそうです。

「ペットとしては最高にいいヤツなんですが、なにせガッツがないんですよ」

と担当の警察官もとほほ、と困り果ててしまいました。

バスターはその後もやる気ゼロの日々が続き、ただ飯を食らうだけの存在に(笑)。結局とあるご家庭にペットとして貰われることになり、警察犬としての仕事からは定年退職しました。

良い余生を送ってくれい。でもせめて、そのご家庭の番犬としては役立ってね。

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