携帯電話に新たな盗難防止機能、持ち主の「歩き方」を記憶。

2005/10/16 15:37 Written by コ○助

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知らぬ間に落としてしまったり、どこかに忘れてしまったり。携帯電話が高機能になるに従って、手元から無くなってしまったときの不安感は増していくばかりなりが、最近は各メーカーも趣向を凝らし、遠くからでも自分の携帯電話に電話をかけてロックをかける「遠隔ロック機能」のようなものを採用する端末が増えているなりよね。アドレス帳に登録された個人情報の流出阻止、「おサイフケータイ」や通話の勝手な使用の回避など、この手のセキュリティに対するユーザーのニーズは高いものがあるなり。

日本で主流の携帯電話のロック機能は、ダイヤル操作ができなくなる「ダイヤルロック機能」、パスワード認証が求められる「パスワードロック機能」、そして本人の指紋と一致しないと操作ができない「指紋認証機能」に前述の「遠隔ロック機能」といったところなりが、北欧・フィンランドで、全く新しいロック機能の研究が進められているなりよ。これがなかなか斬新なもの。今あるロック機能の数々が完全なものとは言い難いし、まだまだ改善の余地が残されているので、新しいロック機能がどのようなものか興味深いものがあるなりね。

CNNによると、フィンランドの研究者らが開発したのは「持ち主の歩き方の特徴を記憶し、変化を察知した場合は動作を停止する」というロック機能。端末を初めて使用する際に、埋め込まれたセンサーが持ち主の歩き方を測定。このデータをもとに、端末の持ち主と同じ歩き方かどうかを自動的にチェックし、もし違っていたら勝手にロックがかかる仕組みだというなり。研究者らは「通常のパスワード方式や生体(バイオ)認証方式と違って、ユーザーは何もする必要がない。気付かないうちに本人確認が実行されるという簡単さが特徴だ」と話しているのだとか。

なるほど、確かにユーザー側が何かをしなくても勝手にロックがかかるというのは素敵かも。落とした、忘れたと気が付いたときにはすでに遅かった……ということが無くなるのは、ユーザーにしてみれば安心感が違うなりよね。ただ、歩き方で認証するとなると、ズボンのポケットに入れたときと、カバンに入れたときでは若干震動の伝わり方が異なるだろうし、現実のシチュエーションの中で実用的な機能なのかどうかはまだ何とも言えなそうなり。

このロック機能は特許を取得したばかりで、まだ携帯電話に実際に搭載される見通しは立っていないようなりよ。しかもフィンランドでの話なので、日本にやって来る可能性はあまり高くはないかも。でも、複数のロック機能を組み合わせることでセキュリティは高まるもの。いくつ用意されていても良いはずなので、日本でもこうした新しいロック機能の登場に期待したいものなり。

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