ハリケーン避難の高齢者を乗せたチャーターバスが炎上。

2005/09/24 09:50 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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先日の「カトリーナ」といい今回の「リタ」といい、ハリケーン被害で今アメリカ南部は大変な混乱となっているのは日本のメディアでも広く伝えていることかと思います。直接ハリケーンの天災に見舞われた地域だけに止まらず、ガソリンの高騰などは全米の市民に影響しています。

「カトリーナ」ではルイジアナ州やミシシッピ州で避難指示が出ていたのにもかかわらず、止まった人が大勢いたため被害者の数が拡大したといわれております。そんな現状をほんの数週間前に目の当たりにしたテキサス州の人々、特に海岸沿いの市民は同じ過ちを犯さないようにと、われ先にと車や飛行機での移動を始めました。

この様子はウォール真木もCNNなどで映像を観たのですが、その混乱の酷さといったら……。高速道路には車が溢れ、身動き取れないままガス欠で止まってしまう車が多発して、さらに渋滞が酷く。空港では搭乗客の世話をするはずの関係者が出勤しないというケースが相次ぎ(彼らも自分の身が大切なんだから、そりゃ逃げるでしょうよ……)、何時間も待つ羽目になったとか。天災のために逃げているのに、さらに人災が混乱を招いているといった感じですねぇ。

被害が広がるニュースが続く中、特にお気の毒に感じたのがダラスでの出来事。リタイアメント・ホーム(高齢者のための住宅施設)から避難するために、チャーターしたバスが途中で炎上、乗車していた多くのお年寄りがなくなってしまったとのこと……。ニュースで流れた画像では、バスは全焼して骨組みしか残っていないような状態でした。

「リタ」は勢いが多少衰えカテゴリ3となりましたが、ニューオリンズでは再度浸水が起こるなど、被害は続いております。なんとかハリケーンが早く通り過ぎて、復興作業に入れるよう願わずにはいられませんね。

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