石原慎太郎知事、「東京五輪招致」を正式表明。

2005/09/20 16:32 Written by コ○助

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これまで「検討」レベルで噂されていた2016年夏季オリンピックの東京への招致について、大きな進展があったなりよ。東京都の石原慎太郎知事が「再び日本でオリンピックを開くとすれば、都市のキャパシティー(受容力)や都市機能の充足度などから考えて、この東京をおいて他にはあり得ない」と「東京オリンピック」実現に向けて招致活動に乗り出すことを正式に表明したなりね。10月から準備組織を新設し、具体的な活動をスタートさせるなり。

夏季オリンピックは2008年の北京オリンピック、2012年のロンドンオリンピックまでは開催地が決定しているなりが、2016年に関してはまだこれから世界中の各都市が開催に名乗りを上げる段階。現時点では、日本からは「九州オリンピック」構想を掲げ、ユニバーシアード福岡大会(1995年)や世界水泳大会(2001年)などの国際的なスポーツ大会開催の実績がある福岡市と、1972年に冬季オリンピックを開催した実績がある札幌市が招致に乗り出すと見られているなりよ。

世界的には1932年と1984年に夏季オリンピックを開催したアメリカ・ロサンゼルスと、1960年に同じく夏季オリンピックを開催したイタリア・ローマ(※ミラノの可能性も)、そして初めてのオリンピック開催を目指すタイ・バンコクやブラジル・リオデジャネイロなども招致に乗り出す構え。いずれにしても、毎度のことながら世界の名だたる都市が立候補し、激しい招致合戦が繰り広げられることは間違いないなりね。

しかし「東京オリンピック」云々よりも前に、巨額の税金を投入する必要があるにも関わらず、日本で再びオリンピックを開催する意味があるのか……というところから議論をスタートさせなければならないなりが、本当に日本がオリンピックの招致に乗り出すのであれば、個人的にはオリンピック後にはムダになりかねない施設を作らずに済む「東京オリンピック」が最も現実的な選択なのかなぁ、と思うなりよ。福岡や札幌では、「その後」のほうがかなり心配なのは確かなりからね。まあそれとて、高度経済成長の起爆剤となった1964年の東京オリンピックとは社会情勢が違うので、両手を上げて賛成できることでは無いなりが……。

2016年の夏季オリンピック開催地が決定するのは2009年。まだずいぶんと先の話なりが、まずは国内の立候補都市一本化に向けて、各都市間の激しい綱引きが行われそうなりね。

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