48時間限定で鑑賞ができるDVD「48DVD」レビュー。

2005/09/16 12:40 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


最近はすっかり定着した再販キャンペーンのおかげで、DVDの価格もずいぶんと下落してきたなりよね。名作と呼ばれる作品や過去のヒット作品が1,500円前後で購入できるのはもはや珍しいことでは無くなってきたなりが、それでも海外に比べると、もう一声欲しいのが正直なところ。1,000円を切るような価格でDVDが購入できるのが当たり前になったら、きっと今まで以上に映画を観る人が増えるのは確実。映画産業の活性化のためにも、今後のさらなる価格帯の下落に期待したいなりよね。

とはいえ、いくら価格が下がったとしても、「観てみたいけど、買うほどではない」という作品がたくさんあるのも事実。それならレンタルビデオで借りれば良いなりが、返却などの手間を煩わしく感じている人もいると思うなりよ。まあ映画を観る人全体から見れば、それはニッチな層だとは思うなりが、そんな層に向けて出版取次大手の日本出版販売が17日から販売するのが、48時間限定で鑑賞が可能なDVD「48DVD」。決められた時間が経過すると再生できなくなるDVDに関しては、これまで海外発のニュースとしてたびたび報じられていたので存在を知っている人は多いと思うなりが、その製品版が初めて日本に上陸したなりね。

17日から発売されるのは、レオナルド・ディカプリオ主演の「アビエイター」、杉本彩主演の「花と蛇」、香港テレビドラマシリーズの「カンフーサッカー オープニングスペシャル版」の3タイトル。いずれも600円と、「レンタルビデオより高く、セルDVDよりも安い」という価格帯が微妙なところではあるなり。この「48DVD」についてのレビュー記事がインプレスに出ているので、どのようなものなのか少し見ておくことにするなりね。

「コンビニなどで購入して、観たいときに開封して視聴。その後2日間経過すると再生できなくなるため、2泊3日のレンタルDVDに近い感覚とも言えそうだ」
「レンタルと比較したメリットとしては、借りてから見始めるまでの時間は自由に決められることと、借りたり返却したりする手間が省けるという点が上げられる」
「記録面が赤く光っているのが特徴的で、中央のリング部も赤い。この中央リング部が時間の経過につれ、黒に変わると再生不能となるという仕組みだ」
「パッケージには、返信用封筒を同梱。回収したDVDディスクはオリエント測器コンピュータ株式会社と協力し、リサイクル品として再生する」

「48時間限定で鑑賞ができる」と聞いたときには、「鑑賞ができなくなったディスクはゴミなのか」という疑問が当然のように頭をよぎったので、消費社会の悪しき部分を前面に押し出した使い捨て感覚が嫌だなぁ、と勝手に思っていたなりが、どうやらそれは間違った認識だったようで(笑)。ちゃんと返信用の封筒が同梱されており、鑑賞が終わったDVDはリサイクルされるような仕組みができているなりね。あれ、でも封筒に入れて投函するところまでするのであれば、それって「ぽすれん」のようなオンラインDVDレンタルサービスとあまり変わらないような……?

コンビニの流通網(ファミリーマート、サークルKサンクス、ポプラ、生活彩家、くらしハウス、スリーエイト)に乗せて販売されるのは良いとしても、立ち上げの段階では比較的レンタルビデオが充実している地域の首都圏1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)限定での販売という点は気になるところ。いずれ拡大される可能性はあるとはいえ、初動でコケる可能性は否定できないだけに、やや不安な部分ではあるなりね。

果たして新しい試みの「48DVD」は成功するのか。皆さんはどう思うなりか?

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.