缶コーヒーのメーカー、今年の秋冬に向けて激戦を開始。

2005/09/11 13:11 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ウォール真木が学生時代のことなのでかなり昔のことなんですが、ビジネスの授業かなにかで「日本では年間200以上の缶入り飲料が発売される」という統計を教えてもらったことがあります。これ、アメリカ人のクラスメートには結構驚きの数字でした。なぜなら欧米ではソフト・ドリンクの市場では、製品といえば「コカコーラ」、「ペプシ」、「Dr. ペッパー」など、売れるのは定番な飲み物ばかり。新製品が発売されたとしても年に数えるばかり。しかもこれら定番品の「アレンジもの」がほとんどです。

それに比べると、日本の缶入り清涼飲料といえばソーダもあれば、お茶やコーヒーなんかもあったりして、本当に種類が豊富です。こちらでは缶入りコーヒーといえば、かろうじてスターバックスのがありますが、缶入り緑茶はあるわけナシ。さらにウォール真木が愛してやまない「しるこドリンク」も、まあ買えることなんてありません(涙)。日本って本当に恵まれているなぁ……。あぁ、日本に帰りたい。

もちろん缶入りドリンク天国で嬉しいのは消費者。製品が多い分競争も激しいのは当たり前で、逆に大変なのはメーカー側でしょう。残暑が厳しい今頃から、秋冬に向けて各メーカーはすでに商戦を繰り広げているんだそうです。市場シェア最大の日本コカコーラは、早くも定番アイテムの「ジョージア」を5年ぶりにリニューアル、各社も新製品を発売開始しているそうです。

缶コーヒーは最近の緑茶ブームに圧されている感もありますが、それでもソフトドリンク市場の1/4を占める主要商品。自動販売機の売り上げだけをみれば全体の6割を稼ぐほど、企業としては大切な収益アイテムなんだそうです。それだけに競争も激しく、さらに消費者の「高齢化」傾向といった成熟化を懸念する声も、メーカー間では取りざたされているとか。

そこで各社ともブランドの一新などを中心に戦略を投入し、20〜30代の消費者獲得に激戦を展開。缶コーヒーの売り上げが伸びるこれからのシーズンに備えているそうです。

そういえば温かい缶入り飲料が買える自販機、アメリカには無いなぁ……(涙)。冬は重宝しそうなのにぃ。

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