ACCESS、「Palm OS」の米PalmSourceを買収。

2005/09/10 05:32 Written by コ○助

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ソニーがPalm OS搭載PDA「CLIE」の新機種投入中止を発表したのは今年2月のこと。本家Palmやほかのメーカーが次々と日本市場から撤退し、最後の牙城だったソニーが撤退の腹を決めたことは、日本における事実上の「Palm OS」の終焉を意味していたため、長年育まれてきた日本のPalmコミュニティは悲しみに暮れていたなりよね。「もう二度と日本にはPalmの灯はともらない」。そんな悲観的な状況に我慢できずにほかのPDAに乗り換えるユーザー。反対に一縷の望みをかけて、Palmを使い続ける意志を固めるユーザー。反応はさまざまだったなりが、Palm OSを搭載したPDAが日本から姿を消すことだけは現実として受け止めなければならなかったなりよ。

ところが、そんな悲観的な状況が一変する可能性が出てきたなり。携帯電話などに搭載されているブラウザ「NetFront」の開発元で知られるACCESSが、「Palm OS」を開発している米PalmSourceを買収、12月に100%子会社にすることが発表されたなりよ。PalmSourceが日本企業の傘下に。これは日本のPalmコミュニティにとっては明るいニュース以外の何ものでも無いなりね。

なぜACCESSはPalmSourceを買収することにしたのか。その点についてACCESSのマーケティング本部長を務める大石清恭氏がITmediaの取材に答えているなり。

「本格的にこうした話し合いを始めたのは今年の7月からだ」
「(PDAケータイは)視野に入っている。Palmのコミュニティに放り込めば、アプリも簡単に作ってもらえる」
「Palmは、あまりにも長い期間『PDA』『スマートフォン』に軸足を乗せすぎたのだと思う。それは彼らも分かっていて、携帯、ワイヤレスの分野に進出しようとしている」

今回の買収はPDAタイプの携帯電話端末を日本に投入することが主目的ではない(セットトップボックスやデジタルテレビなどへの組み込みも想定)ようなりが、当然ながらそういった製品も今後視野に入れながら開発が進められることになるなりね。日本では来年以降、本格的にPDAタイプの携帯電話がブレイクすると見られているだけに、携帯電話のキャリアと強固な連携関係を築いているACCESSがPalmSourceを買収したことは、将来的な「Palmケータイ」の登場を期待しないわけにはいかないなりよね。

具体的な製品が登場するのはまだまだ先の話なりが、Palmコミュニティにとっては久々に明るい話題。これまでと同様のPalm OS搭載PDAの再登場を期待するのは難しいかもしれないなりが、Palm OS搭載の携帯電話が登場するかもしれないという楽しみが出来たのは純粋に嬉しいことなり。ACCESSとPalmSourceの今後から目が離せないなりね。

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