米国、ほとんどの学校が校内でジャンクフードを販売。

2005/09/09 12:51 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ウォール真木の長女が小学生になって、早3週間。昨年のキンダーガーテンと違い、丸1日の授業となったので学校で昼食を取るようになりました。

アメリカでは学校のカフェテリアで出される給食か、家から持ってくるお弁当かを選べるのですが、生まれも育ちも日本だったワタクシ。そこで「そういえば、アメリカの小学校って給食で何を出しているんだろう?」と新学期が始まる前に手に入れたメニューを覗いてみると……。

以下とある一週間のメニュー:

月曜日
・ミニ・プレッツェル(スティック・パン)チーズソース添え
・蒸しブロッコリー
・パイナップル(缶詰)

火曜日
・スロッピージョー(ミートソースのサンドイッチ)
・ミックスベジタブル
・トロピカルフルーツ
・M&M入りクッキー

水曜日
・ピザ
・パスタ
・グリーンピース
・ミックスフルーツ

木曜日
・チキンカツのサンドイッチ
・蒸しにんじん
・バナナ

金曜日
・タコス(ビーフ)
・リフライド・ビーンズ(甘くないアンコの様なモノ)
・メキシカン・ライス
・冷たいグリーンピース

これに毎食牛乳(チョコレート味もアリ)がついてます。ピザが出たり、タコスが出たり……と、これってかなり高カロリーな気が(汗)。他にもホットドッグや「揚げチーズ(棒状のモッツアレラにパン粉を付けてフライしたもの)」なども登場するそうです。肥満が社会問題化しているアメリカでは今、小学校から体育の時間を増やしたり、「一応」給食メニューの見直しなどがされているそうですが、日本人の目からみるとまだまだ食事に対する注意が「大まか」なような……。

ラッキーなことに、ウォール真木の長女は「絶対お弁当が良い!」と主張しており、毎日ランチボックス片手に通学。おかげで彼女が学校で何を食べているのかは、今のところ把握出来ております。まぁ、それはそれで毎朝準備が大変なんですけどね……。

何はともあれ、日本と比べて高カロリーで栄養に偏りのあるアメリカの学校給食。しかしそれ以上に心配なのが、校内で売られているスナックやジュース類です。慢性的に財政難なアメリカの公立校などでは、色々な方法で資金繰りをしていますが、カフェテリアや自販機の売り上げもそのひとつ。でも子供に人気とはいえ、ポテトチップスや炭酸飲料が学校で普通に売られているのは、やっぱり親として気になります。

実際、最近発表されたとある報告では、全米の9割の学校でこういったジャンクフードが平気で売られているとか。これらを朝食や昼食の代わりにする生徒もいるそうです。げっ……(汗)。だったらまだ給食のほうが微妙にマシじゃないかと。

幸い、一部の消費者団体や政治家たちは、これらジャンクフードを含めて学校が生徒に販売できる食品を規制出来るよう、法律制定への活動を始めたそう。確かに栄養的にきちんとした食事やスナックのみが学校で手に入るようになったら、ウォール真木も心置きなく朝のお弁当作りを放棄するんですがねぇ……。

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