出荷を伸ばすニチレイの「アラジン魔法のえび」とは。

2005/09/05 08:53 Written by コ○助

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先日、あるレストランで食事をしている時のこと。メニューにあったサラダの中から、甲殻類大好きなコ○助は迷わずエビサラダを注文したなりよ。メニューに説明がなくとも、エビサラダと言えばだいたいはボイルされたエビが載っているサラダに違いないなりが、テーブルに出てきたエビサラダはやっぱりそんな何の変哲もないサラダだったなりね。なので、それほど期待することもなくモグモグとエビサラダを食べてみたなりが、エビを口に含んだ瞬間に、この手のボイルエビには感じたことがない旨味と甘みが広がったなりよ。な、なんなりか、このエビは……。

コ○助が知っているボイルエビとは明らかに異なる味わいのエビに驚いたので、意を決して店主に尋ねてみたなりよ。このエビは普通のエビとは違うのか、と。すると不敵な笑みを浮かべた店主はこう語ってくれたなり。「それは『アラジン魔法のえび』という新しいエビなんですよ」と。な、なんなりか、「アラジン魔法のえび」って(笑)。突っ込んで聞いてみたものの、実は店主もよくは知らないらしく、結局「アラジン魔法のえび」の正体は分からず終い。「アラジン魔法のえび」という不思議な単語だけ脳にインプットされ、次第にその存在を忘れてしまったなりね。

ところが、9月5日付けの日経流通新聞を読んでいたら、出ていたなりよ、「アラジン魔法のえび」の話題が。何か月か脳の奥で眠っていた単語が再び引き出され、ちょっと嬉しくなってしまったなり。日経流通新聞の記事では「アラジン魔法のえび」とはなんぞや、ということについて丁寧に解説してくれているので、どのような特徴を持つエビなのかを簡単にまとめておくなりね。

・「アラジン魔法のえび」はサウジアラビア産の養殖エビのこと。
・ニチレイが昨年から発売している。
・塩分濃度が4.0%前後と高い紅海沿岸で養殖するため、うまみ成分のアミノ酸を多く含む。

基本的には一般に「ホワイトエビ」として流通するインディカス種と同じエビのようなりが、サウジアラビアの紅海沿岸都市ジェッダで養殖しているのがミソ。塩分濃度が4.0%前後という紅海の特殊な生育環境が、通常の養殖エビよりもアミノ酸を増幅させるなりね。一般の「ホワイトエビ」や「ブラックタイガー」に比べて甘みが強く、鮮度が良いのが特徴のようで、価格は2〜3割も高いのだとか。そう言われてみれば、コ○助が食べたエビサラダもやけに価格が高かったような。

昨年度は2,000トンの出荷と、まだまだその流通量は少ないなりが、今年度は昨年度の倍の4,000トンの出荷を見込んでおり、ニチレイは「アラジン魔法のえび」を意欲的に売り込んでいるなりよ。現在は調理加工用のものしか出荷されていないなりが、現地での衛生管理を徹底しているため、将来的には刺身用のものも検討しているというなり。名前は不思議なりが、美味しいのは確かなので、いずれ「ホワイトエビ」や「ブラックタイガー」のように、どの家庭の食卓にも普通に並ぶエビになる……かもしれないなりね。小売店などで見かけることがあれば、まずはお試しを。

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