「iTMSへの楽曲提供は検討」SMEの音楽流通への考え方。

2005/09/03 13:44 Written by コ○助

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日本でのサービスが始まり、1か月ほど経過した「iTunes Music Store(iTMS)」なりが、コ○助の周囲では開始直後の熱狂はずいぶんと落ち着いてしまったようで、「最初にご祝儀で何曲か購入してから1曲も購入していない」という人が結構多いなりよ。コ○助はこの1か月で5,000円分くらいは楽曲を購入しているので便利に利用させてもらっているなりが、熱が冷めたという人の気持ちも分からなくは無いなりね。

それは、新曲が追加されるスピードが遅い、もしくは新曲が追加されないケースが目立つから。特に邦楽を好む人にとっては、現状の「iTunes Music Store」は決して魅力あるサービスとは言い難いなりよ。例えば、この記事を書いている3日午後1時現在のダウンロードランキングの楽曲を見てみれば、何が問題なのかは一目瞭然なり。

1位 Ocean/B'z
2位 世界に一つだけの花を/槇原敬之
3位 My Way/Def Tech
4位 ハナミズキ/一青窈
5位 Story/AI
6位 Tripod Baby/m-flo&LISA
7位 さくらんぼ/大塚愛
8位 Come Again/m-flo
9位 Fairyland/浜崎あゆみ
10位 Cancio´n de la expansio´n/Def Tech(iTMS限定トラック)

最近の曲もランクインしているものの、古めの楽曲が上位に顔を出しているなりよね。特に「さくらんぼ」は「iTunes Music Store」が始まってからずっとトップ10圏内に入っているほど、あまりランキングに変動が無いのが特徴なり。また、参加しているレコード会社が限られているため、オリコンのランキングにあるような曲が「iTunes Music Store」では販売されていないのが、邦楽が好きな人にとっては辛いところなりね。

ただ、これも時間の経過と共に参加するレコード会社が増えれば解決する問題。水面下ではアップル・コンピュータと各レコード会社の調整が進められているという話は伝わってくるのでそれほど不安に感じる点では無いなりが、レコード会社側にも音楽配信に対してはいろいろな思惑があるので簡単には事が進まない様子なりよ。

現在「iTunes Music Store」不参加のレコード会社の中で、ユーザーから「iTunes Music Store」への参加を最も熱望されているソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は「検討はしている」としながらも、まだ具体的にいつから楽曲を提供するのかについては明らかにしていないなりね。その辺の事情をSMEに直撃した記事がITmediaに出ていたので、少し見ておくことにするなり。

「当然、iTMS-Jへの楽曲提供は検討しています」
「実際に楽曲提供を前提とした交渉を行っていまして、それが8月4日には間に合わなかったというだけです」
「開始時期についてははっきりと申し上げられませんが、提供する予定で交渉を行っていると考えてください」
「iTMS-Jでの販売価格帯は、bitmusicやMoraでの販売価格帯とそう変わりません」

基本的にはかなり前向きに検討し、実際に動き始めているようなので、そう遠くない将来にSMEが参加することは間違いなさそうなりね。SMEが参加すれば、「iTunes Music Store」の魅力がグッと増すのは確実。ほかの現在不参加のレコード会社の中からも追随する動きが出てくるだろうし、大手のSMEの参加が待ち遠しいなりね。早く「iTunes Music Store」の楽曲数が充実しますように。

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