ニコン、無線LAN内蔵デジカメ「COOLPIX P1」を発表。

2005/09/02 13:12 Written by コ○助

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デジカメで撮影した画像をパソコンに転送する。これはデジカメを所有している人なら誰でも行っている作業だと思うなりが、通常はデジカメのメモリカードを抜いてカードリーダーに差し込み、パソコンで読み取る方法か、デジカメをUSBケーブルなどでパソコンに繋ぎ、画像を転送する方法が一般的なりよね。それでもさして不便や手間を感じるような作業ではないなりが、そのひと手間が減る、新しい方法を取り入れたデジカメがニコンから発表されたなりよ。

それは無線LANの通信機能を内蔵したデジカメ。IEEE 802.11b/g規格準拠の無線LAN機能を内蔵することで、同規格対応のパソコンやプリンタにワイヤレスで接続し、画像の転送や直接印刷ができるようになったなりよ。ニコンによると、無線LANの通信機能を内蔵したデジカメは世界初なのだとか。あれ、でも過去にも同じようなコンセプトの製品は聞いたことがあるような気も。一時、デジカメに通信機能を付け加えようという動きが各メーカーが活発化していた時期があったなりよね。その頃に、無線LAN機能を搭載したものもあったような……?

念のために過去のデジカメを振り返ってみると、CFスロットを搭載したデジカメで、そこにCF型のPHSや無線LANカードを差して通信を可能にした「Caplio Pro G3」(リコー 2003年6月)のようなデジカメが発売された例や、三洋電機がIEEE 802.11b規格準拠の無線LAN機能を搭載したデジカメを「NETWORLD+INTEROP 2002」に参考展示したことはあったなりね。そうそう、三洋電機は結構前からデジカメに無線LAN機能を搭載しようと研究を続けているなりが、実際の製品発売には至っていなかったなりか。また、今年3月には「PENTAX Photo Imaging Expo 2005」にコダックが無線LAN機能を搭載した「EasyShare One」を参考展示していたなりが、市場に投入したのはニコンのほうが早かったようなり。CFを差し込むタイプではなく、無線LAN機能を内蔵してしまったデジカメとしては、今回のニコンが「世界初」で間違いなさそうなりね。

それでは発表された「COOLPIX P1」のスペックを簡単にまとめておくと。

[COOLPIX P1]
・1/1.8型の有効800万画素CCDを搭載。
・光学3.5倍ズームニッコールレンズを採用。
・32MBの内蔵メモリを搭載。
・無線LAN機能はWindows XP Professional Edition/Home Edition(SP1以上、SP2を推奨)、Mac OS X (Ver.10.3 以降) 対応。
・2.5インチのTFT液晶を搭載。
・外部メモリはSDメモリカード。
・本体色はプライムシルバー、クラシックブラック。
・価格は5万円前後。
・9月23日発売予定。

[COOLPIX P2]
・1/1.8型有効510万画素CCDを搭載。
・光学3.5倍ズームニッコールレンズを採用。
・16MBの内蔵メモリを搭載。
・無線LAN機能はWindows XP Professional Edition/Home Edition(SP1以上、SP2を推奨)、Mac OS X (Ver.10.3 以降) 対応。
・2.5インチのTFT液晶を搭載。
・外部メモリはSDメモリカード。
・本体色はプライムシルバー、クラシックブラック。
・価格は4万円前後。
・10月発売予定

無線LAN機能が搭載されているからといって、同じ画素クラスのデジカメに比べて割高という感じでもないのが好印象。カメラの機能としては特筆すべきものがあるわけでは無いなりが、自宅に無線LAN環境が整備されているような人には、便利な製品かもしれないなりね。今後は他社も無線LAN機能を搭載したデジカメを投入する可能性はあるので、「COOLPIX P1」の売れ行きには注目しておきたいところなり。

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