S・キングらが「登場人物の命名権利」をオークション出品。

2005/08/31 11:34 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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小説家がストーリーを書き始める時、まず最初に決めなきゃいけないのが、たぶん登場人物とそのキャラクターに付ける名前なんじゃないでしょうか。

自分が作り上げた架空の人物にあう名前を色々考えていくうちに、段々とそのキャラクター設定に深みが出て、ストーリー自体もどんどん広がって行き……。なんだか想像するだけで面白い世界ではありませんか。その「たかが名前、されど名前」。これが決定するまで何日も頭を抱えて悩む小説家は少なくないハズ。

さてそんな小説家の苦労を軽くしようと考えたワケではないでしょうが、世界最大のオークション・サイト、米イーベイが面白い企画を発表しました。なんでもスティーブン・キング、エイミー・タンといった著名作者たちが「自分の作品に登場するキャラクターなどを命名する権利」を売りに出すというのです。

例えばキング氏の場合は「ゾンビ小説」の登場人物の名前を、最高入札者に決めてもらうそうで。この他にも名前を連ねている作家はジョン・グリッシュマン、リック・ムーディ、ノーラ・ロバーツなどなど。これらの著者たちが作中に登場する「コーヒー・ショップやバー」や、「墓石に書かれた名前」(?)などを命名してもらうことになっていますB

この企画はイーベイのチャリティー・プログラムの一環で、入札で支払われたお金は全額、非営利団体「ファースト・アメンドメント・プロジェクト (FAP)」に寄付されます。ちなみに、このFAPとは作者やジャーナリストたちの「言論の自由」を保護しようと活動するグループです。今回の企画では、終了日までに50,000ドル(日本円にして約560万円)を運営資金として集めるのが目標だとか。

9月1日から毎日ひとりづつ、16人の作者が ebay に「出品」されます。24時間の入札時間内に、どれだけのビッドが集まるのか、なんだか興味深いですね。

私だったら絶対「墓石」に自分の名前を書いてもらいたいのですが、いくらになるかなぁ(笑)。

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