マーリンズのバットボーイが出場停止処分になったワケは。

2005/08/26 11:18 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


メジャー・リーグ(MLB)では試合中のマナーはもちろんのこと、いろいろな理由で選手やコーチ、監督などが処分される厳しい世界です。一番良く知られているのは、禁止薬物使用のドーピングに対する処分。検査の結果陽性反応が出た選手は、1回目の違反で10日間の出場停止、2回目では30日……と今年のシーズンからより厳しい罰則が科せられるようになりました。

この他にも試合中に審判に暴言を吐けばその場で退場は当たり前。明らかに故意のデッドボールも処分の対象になります。そういえば、使用禁止のコルクバットを使用したとして退場処分になり、さらに後日8日間の出場停止を喰らったのは、元シカゴ・カブスのサミー・ソーサ選手。その直後、対カブス戦があったセントルイスのブッシュ・スタジアムでは彼らのバットが折れる度、

「審判ー!中身チェックしろーーーー!」

と観客から声(野次?)が上がりましたっけ。

さて。そのMLBの処分なんですが、先日珍しい対象が罰せられたそうです。なんとフロリダ・マーリンズのバットボーイ(試合中、選手のバットを片付けたりする少年)が6試合の出場停止という厳しい処分を受けてしまったとか。

なんでもこの少年、対戦チームのブラッド・ペニー投手(彼は以前マーリンズの選手だった)から「牛乳を1ガロン、30分以内に飲み干して、さらに吐き出さなかったら $500ドル(約55,000円)やる」と言われ、実際に挑戦してしまったそう。1ガロンの牛乳というと、3.8リットルです。そんなに飲めるかっ(笑)。

まあ、半分笑いのネタ程度にペニー選手もバットボーイも考えてたのかもしれませんが、マーリンズ球団側としては関係者がそんな「賭け事」をするのは好ましくない!と判断。バットボーイの行いに対して今回のような態度で接したのでした。処分されなかった方のペニー選手はインタビューで、

「体に悪いステロイド使用で10日間、体に良い牛乳で6日間。(牛乳の処分のほうが厳しすぎて)そんなの馬鹿げている!」

とご立腹の様子。しかし声を大にして言いたい。こんな結果を引き起こしたのは、アナタなんだっつーのー!

ちなみに、バットボーイは見事いったん牛乳を制限時間内に飲み干したものの、直後に吐き出してしまったため、$500はもらえなかったそうです。

まったくもって踏んだり蹴ったりですねぇ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.