SUMMER SONIC 2005直前チェック その2。

2005/08/11 06:12 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


日本が世界に誇る音楽フェスティバルSUMMER SONIC 2005。東京会場の13日(大阪会場の14日)の見所などを紹介したその1に続いて、東京会場の14日(大阪会場の13日)を大解剖なのだ。

見所紹介の前に、2会場なうえに各会場のステージが離れていてややこしいので、先にステージの名前と場所の確認を。
まずは東京会場。地図はこちら 。メインステージとなるMARINE STAGEが千葉ロッテ・マリーンズの本拠地である千葉マリン・スタジアム、MOUNTAIN STAGE、SONIC STAGE、ROCK STAGE、ISLAND STAGEが幕張メッセで、それぞれ第1〜2ホール、第4ホール、第7ホール、第3ホールとなっており、BEACH STAGEが防砂林を越えた浜辺、HMV DANCE TENTが浜田川沿いに位置しているのだ。
続いて大阪会場。地図はこちら。 東京会場のものと比べて見づらいのだ。メインステージとなるのはWTCオープンエアスタジアムのOPEN AIR STAGE。MOUNTAIN STAGE、SONIC STAGE、AQUA STAGEがインテックス大阪のそれぞれホール4、ホール5、ホール3、ROCK STAGEがZepp Osakaとなっている。
両会場ともそうなんだけど、ステージ間の移動が果てしない(笑)。時間に余裕をもった行動をおすすめするのだ。

14日東京会場のタイムテーブルはこちら、13日大阪会場のタイムテーブルはこちら。 この日の目玉、というかサマソニ自体の目玉が、メインステージのヘッドライナーを務めるオアシス(19:30〜20:50)。5月に発売されたニュー・アルバム「ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース」が英国だけでなく日本のオリコンチャートで1位を獲得するなど、まだまだ最前線で活躍できることを証明したのだ。「ファンが求めているのはオレたちがオアシスであり続けること」と述べた彼ら。今回のヒットもネームバリューが大いに影響しているのは否めないけれど、メンバー全員で曲作りをするなど新しい試みを経て次のステージへと進んだ彼らのライブは必見なのだ。あとはシンガーのリアムが途中でステージを降りないことを祈るのみなのだ。

そのほかの気になる出演者を挙げてみるのだ。

●カサビアン(MARINE STAGE、OPEN AIR STAGE、16:45〜17:30)
デビュー前にもかかわらず入場規制された昨年に引き続き、今年もサマソニに登場。今度はメインステージで時間もたっぷりなのだ。あやしげな電子音をからめた重厚ながらキャッチーさもある楽曲がとても魅力的で、最近のUKロック・シーンで最も注目すべきバンドの一つなのだ。口うるさいオアシスのリアム・ギャラガーをして「一番のバンドはカサビアンだね」と言わせた実力は折り紙付き。「アーアアーアアー♪」と盛り上がるのだ!

●ジ・オーディナリー・ボーイズ(MARINE STAGE、OPEN AIR STAGE、14:20〜15:10)
カサビアンと同じく2年連続出場のオーディナリー・ボーイズ。パンク、スカ(ツートン)などをメインに、UKバンドながら最近のニューウェーブ勢とは一線を画した楽曲は爽快。ちょっとキッズっぽいところはあるけれど、ファースト・アルバムでのスペシャルズのカバー「リトル・ビッチ」で興味が湧き、先日発売されたセカンド・アルバム「ブラスバウンド」に収録されている「ボーイズ・ウィル・ビー・ボーイズ」を試聴した瞬間にCDへと手がのびていたのだ。どんなステージをみせるのか楽しみ。

●ザ・ラーズ(SONIC STAGE、18:55〜19:50)
1990年に発表されたセルフタイトルのデビュー・アルバム「ザ・ラーズ」が世界を席巻したものの、セカンド・アルバム制作中に解散。15年ぶりに復活。オアシスのノエル・ギャラガーは、デビュー当時「ザ・ラーズが始めたことを継続したい」とコメントするほどのフリーク。ビートルズに近いラーズの楽曲を聴けば、そのコメントも納得なのだ。暮れなずむ夏の空に、不滅の名曲「ゼア・シー・ゴーズ」の大合唱が響きわたるという光景が目に浮かぶよう。出演時間がメインステージで歌うオアシスと重なるのはとても皮肉なのだ。

●ブロック・パーティー(SONIC STAGE、16:10〜17:00)
こちらも2年連続出場。フランツ・フェルディナンドとともにUKのニューウェイブ・リバイバルを牽引するバンドなのだ。ノスタルジックなフランツに比べて挑戦的な楽曲と高低のコーラスが魅力。9月6日に発表される本国の音楽賞マーキュリー・アワーズにもノミネートされ、下馬評では今年のフジロックに出演したカイザー・チーフスと1位を争うという人気っぷり。メインステージのカサビアンと出演時間がかぶってしまうけど、ダンサブルな曲で踊りまくりたいならコッチなのだ。

●リトル・バーリー(SONIC STAGE、12:50〜13:30)
ニューウェイブやパンク、スカで盛り上がるUKロック・シーンのなかで、エフェクターを一切使わず、ブルース、ソウルなどをロックに融合させるという渋いサウンドで敢然と立ち向かう20代前半の3人組。ぼくの大本命なのだ。フロントマンのバーリー・カドガン(バンド名は彼のニックネームなのだとか)は、ハイトーンの声と「チャック・ベリーに啓示を受けた」というギターが魅力。その腕前は、昨年、あのモリッシーのツアー・ギタリスト(代役)を務めたほど。ドラムをたたくウェイン・フルウッドのコーラスもソウルフルで、マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフが好きなぼくにとって、垂涎モノのバンドなのだ。「ライブは制約のなかでどれだけのことができるかっていう醍醐味があるよね」と語るバーリー。CDの音源とは違った生々しい彼らの音を聴きたいのだ。

ほかにも、メインステージに出演する永遠の青春バンド、ウィーザー(18:00〜19:00)をはじめ、MOUTAIN STAGEに出演するヒップ・ホップとロックを融合させた先駆者のパブリック・エネミー(17:30〜18:30)やUKメロコアのインミー(13:50〜14:30)、SONIC STAGEに出演するiPodシャッフルのCMでおなじみのスウェディッシュ・バンド、シーザーズ(11:55〜12:30)や平均年齢17歳のガレージ・ロック・バンド、ビー・ユア・オウン・ペット(11:00〜11:40)、ROCK STAGEのヘッドライナー、NOFXのファット・マイク率いるミー・ファースト・アンド・ザ・ギミ・ギミズ(19:30〜20:30)、BEACH STAGEのヘッドライナーを務める西海岸のカリスマ、トミー・ゲレロ(17:15〜18:00)などなど、できれば全部観たいのだ。

もちろん日本人も、メインステージのASIAN KUNG-FU GENERATION(15:30〜16:20)やRIP SLYME(12:05〜12:40)をはじめ、多くの観客動員数が見込める木村カエラ(ROCK STAGE、15:45〜16:20)、PUFFY AMIYUMI(同、14:35〜15:10)、東京会場のみのBEAT CRUSADERS (MOUTAIN STAGE、16:05〜17:00)、大阪会場のみのMINMI(同)などこの日も熱くなりそうなのだ。それにしても、UK勢多すぎ(笑)。

そして、お笑いやダンスなどの「SIDE SHOW」や「NBA Madness 2005@SUMMER SONIC 05」(東京会場のみ)がこの日も開催。ライブ間の疲れは笑いや遊びで癒すべし。

サイン会のタイムスケジュールは、

【東京会場14日】
シーザーズ(13:30〜)
アレキソンファイア(14:00〜)
カサビアン(14:50〜)
ヒム(16:30〜)
トミー・ゲレロ(19:00〜)

【大阪会場13日】
シーザーズ(13:30〜)
アレキソンファイア(14:20〜)
カサビアン(15:00〜)
ヒム(17:40〜)
トミー・ゲレロ(19:00〜)

その1でもお伝えしたように、写真やビデオ撮影は禁止、サインしてもらえるのは会場で販売しているものだけという狭量な制限があるのでご注意を。

続いて、オフィシャルグッズのラインナップはこちら。 Tシャツやリストバンドなどの定番アイテムからポール・スミスやロンズデールとのコラボグッズまで多彩な品揃え。申し込み締め切りは過ぎてしまったけれど、サマソニちょうちんなんて面白い企画も。

気になるお天気は、

【東京会場】(8月11日現在。最新天気はこちら

13日 曇り時々雨 最高/最低気温:28/24℃ 降水確率:50%
14日 曇り時々晴 最高/最低気温:29/24℃ 降水確率:30%

【大阪会場】(8月11日現在。最新天気はこちら

13日 曇り 最高/最低気温:33/26℃ 降水確率:40%
14日 曇り時々晴 最高/最低気温:33/26℃ 降水確率:30%

東京会場の13日は雨の心配が…。大阪会場は両日とも暑くなりそう。気温より熱くなって乗り切るのだ!

ライブや移動時に動きやすいように、短パン、Tシャツ、履き慣れたスニーカーなどの軽装がおすすめ。タオルも必需品。それと、都市型フェスとはいえ、東京会場は海や川に挟まれた地域なので、くれぐれも虫除けを忘れずに。ブヨはもうこりごりなのだ 。

おわり

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.