筑波大学の平山相太選手が急転ヘラクレスと契約。

2005/08/08 10:35 Written by コ○助

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小野伸二選手も所属するフェイエノールトへの練習参加のため、オランダに渡っていたアテネ五輪代表FWの平山相太選手(筑波大学)。平山選手にとって今回のオランダ行きは単なる練習参加ではなく、渡航前に「契約するのが前提」と強い決意を語るなど、Jリーグを飛び越して海外でプレーするための試金石となるチャンスだったなりね。今年6月にオランダで開催されたU-20世界ユース選手権以降、平山選手は海外でのプレーを強く希望するようになったとも言われており、ちょうど良いタイミングで舞い込んだのがフェイエノールトからのオファーだったなりよ。

「フェイエノールトへの練習参加」といっても決して普通に練習に参加していただけ、というわけではなく。フェイエノールト側も平山選手と契約するかどうかを見極めるために親善試合などに出場させていたなりね。実戦形式で行われたプレミアリーグのチャールトンとの練習試合では途中出場(後半30分から)、同じく実戦形式で行われたアマチュアのスヘンデルとの親善試合ではフル出場させるなど、平山選手の動きに対して厳しいチェックが入れられていたなりよ。

この2試合ではいずれもセンターフォワードとして出場したものの、得点には絡むことができず、また、シュートの数でも全くアピールすることもできなかったなり。フェイエノールトはもともとFWの層が厚いクラブ。それゆえ、練習試合や親善試合の結果から、フェイエノールトからは色よい返事をもらうことができなかったなりね。当初はそれでもフェイエノールトと契約して、すぐにレンタルでほかのクラブに移籍する、という見方もあったなりが、最終的には「契約見送り」というカタチになってしまったようなり。

ところが、捨てる神あれば拾う神あり。1903年創設の古豪で、今季からオランダリーグ1部への昇格が決まっているヘラクレスが、平山選手に正式な獲得意思を申し入れ、平山選手側もこれを検討した結果、受諾する方向で話し合いが進展。最終的には3年契約(クラブが2部降格の際には契約を解除できるオプション付き)、年俸は35万ユーロ(約4,725万円)程度で契約を結ぶことになったなりよ。これは憶測の域ではなく、すでに平山選手はヘラクレスのファン感謝祭で「新加入選手」として紹介を受けており、今季からオランダでプレーすることが確実となったなりね。

ヘラクレスの平山選手獲得はやや唐突な感じもするなりが、このクラブの監督を務めているのはジェフ市原でのプレー経験を持つ元オランダ代表のピーター・ボス氏ということで、以前から日本人選手の動向を調査していたようなりよ。ボス監督自身も平山選手の評判は聞きつけてマークしていたのだとか。また、6月のU-20世界ユース選手権がオランダで開催されていたため、大会での平山選手の動きを間近でチェックすることができたのも、獲得に動いた大きな要因だったなりね。

補強があまりうまくできておらず、今季から昇格するというのに、早くも「降格候補」と呼ばれてしまっているとの情報もあるヘラクレス。でも、弱いチームほど出場機会に恵まれるのは間違いないし、仮にヘラクレスが1年だけで2部に降格しても契約を解除できるオプションは付けているようなので、さらなるステップアップを目指せば良いだけのこと。とりあえずは、1年間、ヘラクレスでプレーすることで、オランダに、そして世界にその名を売り込めるくらいの活躍を見せて欲しいなりよね。大学を休学して臨む海外挑戦。頑張って成功を収めて欲しいものなり。

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