高額でも売れるソニーのハイビジョンビデオカメラ「HDR-HC1」。

2005/08/05 14:08 Written by コ○助

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それまで30万円前後するのが当たり前だったハイビジョンビデオカメラの分野に、実売17万円前後と、破壊的な価格で殴り込みをかけてきたソニーの「HDR-HC1」。7月7日の発売前から「あおり広告」を展開し、発売後は「HDR-HC1」で撮影したハイビジョン映像をそのままCMとして流すなど、大々的なプロモーションをかけているので気になっている人も多いと思うなりよ。あのCMの映像は、素人目に見ても驚愕の美しさなりよね。

実際のところ売れ行きはかなり好調なようで、全国のパソコン専門店や家電量販店などのPOSデータを集計したBCNランキングでは、発売日を含む7月第2週のビデオカメラセールスランキングの2位、第3週は3位と堅調な売上を記録しているなりね。「低価格」ハイビジョンビデオカメラとはいえ、通常のビデオカメラに比べると割高にも関わらず、抜群の出足を見せているなりよ。

ただ、「HDR-HC1」の機能をフルに活かすためには、ハイビジョンテレビやHDV1080i方式で記録した映像を編集できる環境を整えなければならないなりが、これらはいずれも高額かつ、まだ一般家庭に普及しているようなモノではないのが現状。もちろん、そうした現状を踏まえたからこそ、「HDR-HC1」はDV方式での撮影、再生、編集にも対応しているわけなりが、なぜハイビジョンをそのまま活かすことができないにも関わらず、好調に売れているのか。この点について、ソニーマーケティングの担当者が分析をしているなりよ。

「商品発売直後の7月9日、10日の土日は、ハイアマチュア層が主な購入者だった。それが16日、17日の土日には、子どもを撮影したい普通のユーザーが商品を購入してくれるようになった」
「HC1の購入者の中には、ハイビジョン環境が全くない人も相当数存在している」
「ビデオカメラを購入する人は、その時点で最高品質の画質で子どもの映像を残したいと考えている。子どもを撮影するチャンスはその時しかない。将来、視聴環境が揃うことを見越して、現状ではハイビジョンを視聴できる環境がなくとも、HC1を選択するユーザーも多い」(BCNより)

なるほど、CMでも「子ども」をキーワードに、赤ちゃんや運動会の様子を撮影した映像を流していたなりが、子どもの成長を最高画質で残しておきたいという親心にうまく訴求できているということなりか。確かに、技術革新や機器の値下がりを待っていたら、子どもは勝手に成長してしまうなりからね(笑)。ビデオカメラとしては高いものの、一昔前のビデオカメラは20万円前後するのは当たり前だったし、今ある最高のビデオカメラだと思えば、財布の紐がゆるむのはうなずけるところなり。

「HDR-HC1」は低価格ハイビジョンカメラの1号機なので、今後まだまだ改良の余地があるのは確かなりが、とにかく「今」を記録しておきたい人は、ぜひ購入を検討してみて下さいなり。それにしても、何度見ても凄い画質なりねぇ……。

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