横浜の佐々木主浩投手が現役を引退、8月9日にラスト登板へ。

2005/08/03 19:54 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


球界最高の6億5,000万円とも言われる年俸をもらいながら、今季は8試合に登板し、0勝3敗4セーブ、防御率9.53の成績で、4月22日から右ひじ痛などの治療のために出場選手登録を抹消。その間に日本球界最速右腕のマーク・クルーン投手が台頭し、今やすっかり1軍での居場所を失ってしまった「ハマの大魔神」こと佐々木主浩投手なりが、こうした状況を受けて、遂に現役引退を決意したようなりよ。

日刊スポーツによると、佐々木投手は春季キャンプの時点で「ファンや球団に迷惑を掛けるようだったら、スッパリ身を引く」との強い意思を持って今季に臨んでおり、今季の不甲斐ない成績から引き際を悟ったというなりね。すでに家族や球団関係者には引退の意向を伝えていることから、球団首脳が横浜の功労者でもある佐々木投手の花道となる舞台の検討を始めているようなりよ。

引退試合として調整が進められているのは、9日に仙台で開催される対巨人戦。佐々木投手は宮城県の出身で、大洋ホエールズ(現横浜)に入団するまでは東北高校、東北福祉大学という道を歩んだ生粋の宮城っ子なりよ。最後の登板を飾るには、仙台で開催される試合は、これ以上ないシチュエーションとなるなりね。

佐々木投手は1989年のドラフトで、野茂英雄投手の外れ1位として大洋に入団。2年目の1991年からストッパーに転向し、58試合に登板、6勝9敗17セーブの成績を残して大洋にとって無くてはならない存在に。その後は大洋(→横浜)の不動の守護神として活躍、最優秀救援投手(1992、1995、1996、1997、1998年)、セ・リーグMVP(1998年)など、日本一のストッパーとして誰もが認める投手となったなりね。

そして1999年オフにFA権を行使してマリナーズに移籍。メジャーでも在籍4年で228試合、7勝16敗129セーブの成績を残し、2004年から日本球界に復帰していたなり。日本復帰1年目の昨年は、8月8日のヤクルト戦で3者連続本塁打(土橋、岩村、古田)を浴び、3試合連続で救援に失敗。球団に引退を申し入れていたなりが、球団首脳や監督からの強い慰留によって翻意、オフに気持ちを新たにして今季に臨んでいたなりよ。

結局、日本球界への復帰は「失敗」というイメージを残すだけになってしまったなりが、佐々木投手は長年日本球界を支えてきた選手には違いないので、最後の試合は良いカタチで締めくくって欲しいなりね。9日の試合は、横浜ファンならずとも注目しておきたいところなり。

(20:00追記)
読売新聞によると、日刊スポーツなどの引退報道について、佐々木投手がこれを否定。横浜の峰岸進球団社長は「佐々木からは『引退は考えていない』という説明だった」と語り、佐々木も「引退は考えていない? はい。とりあえず投げられるよう頑張りたい」と話しているようなり。

ひとまず8月9日の引退試合は回避の方向のようなりが、厳しい立場にいることには違いないので、残りシーズン、納得できる成績が残せるように復活に向けて頑張って欲しいところなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.