7月12日に「700iS」シリーズ2機種（F700iS、SH700iS）を発表したばかりのNTTドコモなりが、早くも「70xi」系列の新ラインアップとなる「701i」シリーズが発表されたなり。同系列の端末が、こんなに短い間隔で次のシリーズに移行するのは異例の展開なりが、「701i」シリーズは新サービスの「iチャネル」に対応させるなど、着実に進化を遂げた端末となっているなりね。

「iチャネル」の説明は後に回すとして、まずは発表された3機種のスペックを簡単にまとめておくと。

［P701iD（パナソニック モバイルコミュニケーションズ製）］
・新サービスの「iチャネル」に対応。
・グラフィックデザイナーの佐藤卓氏とのコラボ端末。
・本体が光る「ヒカリドロップス」を搭載。
・125万画素νMaicoviconカメラを搭載。
・2.2インチ、6万5536色TFT液晶を搭載。
・SD-Audio規格の音楽ファイルの再生に対応。
・本体色はグロスホワイト、グロスブラック、グロスコーラル、マットホワイト、マットブラック、マットコーラル。

「P701iD」の特徴は、その角張ったデザインとイルミネーションの「ヒカリドロップス」。外観はパッと見から従来のパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の端末とはかなり趣が異なるため、ユーザーの間でも好みが分かれそうなりが、本体の内部からぼや〜んと光を放つ様は、なかなかほかには無い魅力を持ち合わせた端末なりよ。この端末をデザインしたのは、「明治おいしい牛乳」のパッケージデザインなどを手掛けた佐藤卓氏。NTTドコモもほかのキャリアに負けじと、デザイン重視の端末を投入してきているなりが、ようやく正しい方向性のデザイン端末が出てきた、といった感じなりね。

［D701i（三菱電機製）］
・新サービスの「iチャネル」に対応。
・左右非対称のアシンメトリーラインに沿って光る「エモーショナルイルミネーション」を採用。
・131万画素CMOSカメラを搭載。
・2.2インチ、約6万5000色TFT液晶を搭載。
・本体色はチェリー、オリーブ、ブラックベリー。

「D701i」の特徴は、なんと言っても携帯電話のデザインとしては珍しい左右非対称のデザイン。端末を閉じた外観は背面液晶が小さいことも手伝って、一見すると昔のポケベルのようにも見えるなりが、左右非対称のデザインに沿って配された「エモーショナルイルミネーション」が着信音や通話の際の声の高さなどによって変化する様は、なかなか美しいものがあるなりね。

［N701i（NEC製）］
・新サービスの「iチャネル」に対応。
・全8色の着せ替えパネル「スタイルプラス」を採用。
・FOMA初となる「Disneyモード」を採用。
・125万画素νMaicoviconカメラを搭載。
・2.3インチ、約6万5000色TFT液晶を搭載。
・本体色はホワイト×シルバー、ブラック×ブラック、ライトブルー×ブラウン、オレンジ×ブラウン。

「N701i」の特徴は着せ替えパネル「スタイルプラス」を採用したこと。今や着せ替えパネルを採用した端末はそれほど珍しいモノではなくなったなりが、ベースの部分がツートンカラー仕様になっている上に、「スタイルプラス」のカラーを加えることで、非常に色合いの楽しい端末に変化するなりね。

さて、「701i」シリーズの3機種がすべて対応している新サービスの「iチャネル」とは何ぞや、という話なりが、「iチャネル」は端末の待ち受け画面に、ニュースなどの情報をプッシュ配信するサービス（月額は157.5円）。配信された情報は、新幹線の車内に流れるニュースのように、放っておいても勝手に待ち受け画面に流れるなりよ。また、配信された情報をクリックすると、NTTドコモ側が用意した「天気予報」「ニュース」「芸能・スポーツ」「占い」「iモードサイト情報」の5種類のさらに詳しい情報の取得が可能（パケット代無料）なりね。

NTTドコモとしてはあくまでも初心者のユーザーに、「コンテンツを見に行く」「有料情報を取得する」ということを意識させずに、いろいろなサービスを利用してもらいたい、との意向があるようなり。実際に端末に流れる様子を発表会の会場で見てきたなりが、確かに最新のニュースがプッシュ配信されるのは便利かも。月額157.5円を払えば、流れる情報をクリックした先のページでパケット代がかからないというのも素敵なり。

全体的には、「iチャネル」以外はそれほど目立った機能が搭載されているわけでは無いなりが、無難なデザインの多い「90xi」シリーズに比べて個性的なデザインを打ち出しているし、それなりにユーザーの心を掴みそう。「iチャネル」もあれば便利な機能には違いないので、興味がある人は、ぜひ「701i」シリーズも選択肢に加えてみて下さいなり。