「紅白歌合戦で聴きたい曲」視聴者アンケートがスタート。

2005/08/02 11:17 Written by コ○助

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年々視聴率の低下だけが話題となり、すでに「お化け番組」とは呼べなくなった感のあるNHKの紅白歌合戦。昨年は松平健の「マツケンサンバII」で盛り上がりを見せたものの、全体的な視聴率は第1部が30.8%、第2部が39.3%と、過去最低を記録してしまったなりね。昨年は若手の歌手を中心に出場辞退者が相次ぎ、ゲストも予定していたペ・ヨンジュン&チェ・ジウの「冬のソナタ」コンビにも出演を辞退されてしまうなど、当初から苦戦は予想されていたなりが、この数字にはNHK側も相当なショックを受けたと言われているなりよ。

こうした視聴率低下傾向に歯止めをかけるべく、あの手この手の改革を検討してきたNHKが今年から導入を決めたのが、紅白歌合戦の曲目を視聴者の投票によって決定する100万人規模のアンケート「スキウタ 〜紅白みんなでアンケート〜」。昭和と平成を彩ってきた「時代の名曲」の候補として600曲ラインアップし、その中から3曲を選曲してもらう(自由回答も可能)方式で、新しい紅白歌合戦を作ろうとしているなりね。もちろん出場辞退をする歌手もいるので、人気上位に挙がった曲が必ずしも紅白歌合戦の舞台で聴くことができるわけでは無いなりが、これまで秘密裏に行われてきた出演交渉のベースになる部分が予め見えるというのは、大みそかの本番に向けて視聴者の期待が膨らむのは確かなりよね。

参考までに、候補として挙げられている曲の例を簡単に見ておくと。昭和21年(1946年)から2004年まで、各年10曲前後がラインアップされており、ザッと見た感じでは、昭和40年代と昭和50年代の曲がやや厚めになっているなりが、うまくばらけている印象は受けるなりよ。ただ、美空ひばりや石原裕次郎、越路吹雪、村田英雄、坂本九、テレサ・テン、尾崎豊といった故人の曲や、シャネルズやイモ欽トリオ、チェッカーズ、レベッカ、光GENJIといった解散したグループやバンドの曲がたくさんラインアップされているなりが、これらの歌手の曲が人気上位になった場合、やはりほかの出演者たちによるカラオケ大会(風)になってしまうなりかねぇ。それも何だか違う気が。候補として挙げる以上、物理的に出演可能な歌手だけをラインアップすれば良いのに。

また、仮に松本伊代の「センチメンタルジャーニー」や西田敏行の「もしもピアノが弾けたなら」、小泉今日子の「なんてったってアイドル」といった、「今となっては唄わないだろう」と思うような曲が選ばれた場合にはどうするのかも、やや不安なところ。いずれにしても、候補として挙げられた曲は600曲もあるなりが、実質出演可能な歌手は半分くらいまで絞られてしまいそうなりよ。その中から出演を辞退する歌手もいるだろうし、NHKの思惑通り「紅白歌合戦で聴きたい曲」を聴くためには、相当なハードルがあると言わざるを得なそうなり。

とはいえ、改革に乗り出した姿勢は評価するべきところ。やり方には賛否があると思うなりが、せっかく旧態依然とした体質にメスが入ることになったなりからね。やるからには良いモノにして欲しいので、「スキウタ 〜紅白みんなでアンケート〜」に、皆さんもぜひ参加してみて下さいなり。

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