強い阪神2軍、1軍より早い8月3日にもマジック点灯へ。

2005/08/01 17:30 Written by コ○助

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オールスター明け以降、打線が一気に湿りがちになり、前半戦ほどの強さを感じられなくなってきた阪神。まだ首位にいるとはいえ、気が付けば2位の中日が11連勝で3ゲーム差まで迫ってきており、あまり「優勝」を口にすることができなくなってきたなりよね。この首位陥落の危機に立った状態で、毎年分の悪い「死のロード」に旅立つことになるので、ひょっとすると8月9日からナゴヤドームでの中日×阪神の3連戦あたりで2位転落……なんてことも有り得ない話では無くなってきたなりよ。もう大阪日刊スポーツのサイトには「阪神V特集」まで組まれているというのに(笑)。

そんな不安定な状況に置かれてしまった1軍とは対照的に、盤石な態勢で優勝に向けて突っ走っているのが2軍。「2軍なんて興味ない」という人も多いかもしれないなりが、阪神の2軍は本当に強いなりよ。2軍が何年にも渡って強いということは、それだけしっかりと若手選手の育成ができているということであり、ドラフト戦略が正しいということであり、将来的に1軍に優秀な人材が供給できるということでもあるので、真にそのチームを応援するのであれば、やはり2軍まで注目しておく必要があるなりね。

阪神が所属しているウエスタンリーグは、昨年までの近鉄とオリックスが合併して球団が減った上に、新規参入した楽天が東北を本拠に構えていることから、5球団での運営という変則的な開催となっているなりね。7月31日現在、阪神は60試合を消化し、41勝16敗3分、勝率.719でダントツの首位。2位の中日には12.5ゲームもの差を付けているなりよ。ちなみに、イースタンリーグの首位はロッテで、60試合を消化し、33勝26敗1分、勝率.559。この数字を比較しただけでも、いかに阪神が図抜けた成績を残しているかが分かるなりね。

好調を支えているのは、投打ともに部門トップを走っている選手が何人もいるから。例えば打率&盗塁トップは赤松真人外野手(2004年ドラフト6巡目。打率.355、20盗塁)、本塁打&打点トップは喜田剛外野手(2001年ドラフト7巡目。11本塁打、35打点) 、勝利数トップはダーウィン・クビアン投手(8勝)、セーブ数トップは桟原将司投手(2003年4巡目。12セーブ)といった具合なりよ。ほかにも防御率2位に前川勝彦投手、3位にダーウィン投手がいるなど、他球団なら1軍で使えそうなのに、阪神では出場機会が得られずに2軍で待機している選手がゴロゴロ。人材面では、今の阪神はかつてないほどの充実期を迎えているなりよ。

参考までに過去5年の阪神2軍の成績を振り返っておくと。

2000年 2位 100試合、59勝35敗6分、勝率.628
2001年 1位 80試合、50勝25敗5分、勝率.667
2002年 1位 90試合、51勝33敗6分、勝率.607
2003年 1位 90試合、53勝30敗7分、勝率.639
2004年 3位 90試合、44勝39敗7分、勝率.530
2005年 1位 60試合、41勝16敗3分、勝率.719(7月末日現在)

まさに1軍以上の安定感。こうしたウエスタンリーグでの経験を経て、現在1軍で活躍しているのが藤川球児投手(54試合、4勝1敗、防御率1.14)や江草仁貴投手(38試合、4勝2敗、防御率1.94)、杉山直久投手(14試合、5勝4敗、防御率2.70)、濱中おさむ外野手(打率.282、1本塁打、16打点)、関本健太郎内野手(打率.242、0本塁打、13打点)というわけなりね。なので、将来的には現在2軍で活躍している赤松選手や喜田選手は、当然1軍の核に成り得る選手と考えて良さそうなりよ。

今の1軍の阪神の強さは、こうした2軍での選手育成の結果も反映されてのこと。もちろんドラフトで優秀な選手を獲ったとか、FAの補強に熱心といった要素もあるなりが、それだけではないのが、今の阪神の強味というわけなり。今年の2軍の優勝はほぼ確実。次は1軍なりが、どうか1軍、2軍ともに優勝というおめでたい結果でシーズンを締めくくれますように……。

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