ドラマ「女王の教室」の反響拡大、非難や共感の声3万5000件に。

2005/07/29 14:45 Written by コ○助

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放送開始直後から、過激すぎる描写が大きな反響を呼んでいると報じられていた日本テレビ系のドラマ「女王の教室」なりが、公式ホームページに用意された掲示板への書き込みは3万5000件を突破するなど、反響が拡大。まだ第4回までしか放送されていない段階でこの数字なので、最終回までには10万件を突破しそうな勢いなりよ。ここまで反響があるドラマはあまり例がないなりが、その書き込みは過激すぎる内容に対する嫌悪感と共感が交錯しており、視聴者の受け取り方はまさに賛否両論といった感じなりね。まあ実際には6:4、もしくは7:3くらいの割合で非難のほうが多いなりが(笑)。

視聴率的には、初回の14.4%から、第2回が16.6%、第3回が17.0%と順調に数字を上げていたものの、第4回は14.1%とガクッと下げてしまい、正念場を迎えているといった感じ。ちなみに先週放送の第4回は、教室から盗んだ財布を友だちに押しつけられた少女が、犯人と誤解されてクラス一同から非難されるというドヨーンとした展開のストーリーだったなりが、確かに子ども世界で有り得そうな内容ではあったなりよ。まあ言ってしまえば、昔からよくある「給食袋が盗まれた。犯人は誰だ」的なストーリーなりが、本来良い人であるべきの教師が憎まれ役なので、全体的に陰惨な雰囲気が漂っているなりね。金八先生ノリの学校モノとは対極的な雰囲気なり。

もちろん、制作サイドとしては、反響が大きくなることは想定済みの確信犯なわけなりが、大平太プロデューサーは「こんなに大きな反響は、演出を務めた『家なき子』以来」と、かなり手応えを感じているようなりよ。視聴率的には「家なき子」には遠く及ばない(平均24.7%、最高37.2%)のが現状なりが、社会現象となった「家なき子」に比肩する反響となると、これは日本テレビとっては一大事件なりね。

脚本を担当する遊川和彦氏は、「GTO」(フジテレビ系)や「魔女の条件」「真昼の月」「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」「夫婦。」(以上TBS系)などで知られるベテラン作家。今回の視聴者の反応について「長い間ドラマを書いているが、『放送するな』とまで言われたのは初めて」と、反響の大きさにやや驚きつつも、「反響によって、話を変えることは一切考えていない。それをしてしまうと、自分が真矢(※天海祐希演じる鬼教師)から怒られそうな気がする」と今後も初志貫徹、過激な描写を続けると明言しているなりね。

まだ断然非難の声のほうが多いので、制作サイドの「表面的な厳しさだけをとらえるのではなく、全11話を通じてその奥にあるものを考えてほしい」という意図が視聴者に伝わっていないとも言えるなりが、それを上手く伝えていく工夫もして行かなければ、「女王の教室」は単なる後味の悪いドラマに終わってしまうはず。残り7回の放送で、どのようなことを伝えていくのか、注意深く見ていきたいところなり。

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