四国独立リーグの石毛宏典代表が語る現在と今後。

2005/07/24 15:28 Written by コ○助

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プロ野球でもなく、社会人野球でもない。これまで日本にはなかった独立リーグという概念を持ち込み、元西武の石毛宏典氏によって創設された「四国アイランドリーグ」なりが、初年度の観客動員は現在のところ1試合平均1,216人と、想定の775人を大きく上回る順調な出足を見せているなりね。開幕戦の7,000人と、茨城ゴールデンゴールズの萩本欽一監督が視察に訪れた際に5,000人(2試合)の観客動員があったことを加味しての平均値なので、現在の観客動員数はもう少し低そうなりが、想定していたよりは順調に推移しているようなりよ。

それにしても1,000人前後の観客動員でリーグの運営が維持できるのか、という素朴な疑問も湧くなりが、選手に支給される給料は月12万円(食事補助が年間60万円)と人件費をかなり切り詰めているため、これくらいの観客動員でもなんとか回っているようなり。まあリーグの収入は球場の入場料収入だけでなく、グッズ販売や広告などもあるなりからね。初年度の収支を黒字にできるかどうかは微妙な情勢なりが、それほど悲観的な見込みではないようなりよ。

4月に四国アイランドリーグが開幕して3か月。実際にリーグがスタートしてみて、いろいろな問題点や今後の課題なども見えてきているなりが、石毛代表がリーグの「現在」と「今後」について語ったインタビューが、朝日新聞に掲載されているなりよ。

「(四国出身ではない石毛氏や選手が)『よそ者』であることを十分意識して、受け入れられるように努力しなければいけません。地元の学校を対象とした野球教室を開いたり、ボランティア活動に参加したりしています」
「セ、パ、大リーグのスカウトが4〜5人に興味をもっているようです。一方で、1チーム2〜3人は契約を更新しないことになるでしょう」
「このリーグがポシャったら、私は千葉に帰って百姓をやる覚悟です」
「秋には、24歳以下の東アジアの国際試合をやろうと準備しています。韓国、台湾からはいい返事をもらっています」

もともと四国アイランドリーグは、プロ野球のドラフト指名から漏れた選手に経験を積ませ、将来的にプロ野球に選手を供給していこう、という発想のもとに創設されたリーグ。当初はどの程度のレベルの選手が集まるのか分からなかったため、プロ野球に選手を供給するのはまだ先の話という見方をする人も多かったなりが、ちゃんと初年度からプロ野球に加えて、メジャーからもスカウトが訪れているのは立派なりね。

今後、プロ野球でも実現していない国際試合を実施していこうという構想も面白いし、プロ野球とは違う経験を積むことができる場として、四国アイランドリーグが独自性を発揮していけると存在意義がグッと増していきそう。2年目以降は注目度が下がり、運営も厳しい局面を迎える可能性は否定できないなりが、石毛氏には粘り強く、四国アイランドリーグを育てていって欲しいものなり。

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