「火曜サスペンス劇場」、視聴率低迷で24年の歴史に幕。

2005/07/14 14:46 Written by コ○助

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つい先日、「『2時間サスペンス』が不振、視聴者離れの傾向続く」という記事でお伝えしたとおり、長年主婦層を中心に厚い支持を受けてきた2時間ドラマが苦況に立たされているなり。特にサスペンスモノの視聴率が不振を極めており、今年に入ってからは日本テレビ系の「火曜サスペンス劇場」は15%の壁を越えることができなくなったなりよ。これは裏番組のTBS系「ズバリ言うわよ!」が強いことも大きく影響しているなりが、長年の固定客だった視聴者の流出を食い止めることができなかったのは、結局は「火曜サスペンス劇場」の魅力が衰えたからとも言えるなりよね。

こうした状況を受けて、日本テレビは低迷状態に区切りをつけることを決断。24年間続いた「伝統枠」である「火曜サスペンス劇場」の打ち切りを決め、すでに収録をストップしているというなり。時期的には9月末には放送終了となる運びで、10月以降は単発の2時間枠としては残るものの、詳しい内容についてはまだ未定のようなりよ。28年間続くテレビ朝日系の「土曜ワイド劇場」と共に、2時間ドラマの2枚看板だった「火曜サスペンス劇場」は、25周年を迎えることなく消えていってしまうなりね。

「火曜サスペンス劇場」は1981年9月29日に「松本清張スペシャル1 球形の荒野」(出演:中村雅俊、島田陽子)でスタート。1982年に大ブレイクし、同年2月には「白衣の天使殺人事件」(出演:岸本加世子、高峰三枝子)が27.9%、4月には「狙われた女教師」(出演:原日出子、二谷英明)が26.6%、6月には「最後の抱擁」(出演:十朱幸代、名高達郎)が26.7%、7月には「松本清張の指」(出演:名取裕子、松尾嘉代)が28.0%、8月には「舞いこんだ死亡診断書」(出演:多岐川裕美)が26.5%を記録するなど、高視聴率を連発し、「火サス」の名が一気に浸透したなりね。

以降もコンスタントにヒット作を連発し、「取調室」(出演:いかりや長介)、「刑事鬼貫八郎」(出演:大地康雄)、「小京都ミステリー」(出演:片平なぎさ)、「地方記者 立花陽介」(出演:水谷豊)、「弁護士 高林鮎子」(出演:眞野あずさ)や「監察医 室生亜季子」(出演:浜木綿子)、「警視庁鑑識班」(出演:西村和彦)などなど、さまざまなシリーズを世に送り出して来たなりよ。密かにコ○助は「警視庁鑑識班」が好きだったりするなり(笑)。いかりや長介が他界してしまったのでシリーズも打ち切られてしまったなりが、「取調室」も良いドラマだったなりねぇ。

題材をサスペンスに絞ったことで人気を獲得したものの、現在はそれがやや足かせになってしまうという皮肉な状況を生んでいるだけに、時代の流れに適応させるために、一旦打ち切るという選択は仕方がないのかもしれないなりね。2時間ドラマ枠自体は単発というカタチで存続するようなので、今回のテコ入れによって、再び2時間ドラマという文化が復活することに期待したいものなり。

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