セ・リーグ首位独走、阪神の優勝の可能性は?

2005/07/13 09:09 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


昨日、代打・片岡篤史内野手の逆転タイムリーにより、優勝した2003年に続き6度目の50勝一番乗りを果たした阪神。サンケイスポーツの記事によると、1997年のヤクルト以来、50勝一番乗りを単独で果たしたチームは8年連続でリーグ優勝しているそうなのだけれど、そんなデータや2位中日に8ゲーム差をつけての独走状態でも安心できないのが阪神ファンの性。昨日、6回4失点、14安打を浴びながらもハーラートップタイの9勝を挙げたエース・井川慶投手にも不安が残るのだ。そんな阪神ファンの不安を和らげてくれるようなコラムがスポーツナビに掲載されているのだ。

プロ野球のデータマンとして有名な小野俊哉氏(スポーツアクセス代表)のコラム「プロ野球データ分析05年 vol. 16」では、「首位阪神が独走できる秘密」と題して優勝の可能性をデータ面から探っており、まず今季独走の原動力として救援投手陣の活躍、特に奪三振率を挙げているのだ。

今季の必勝パターンとして、藤川球児、ウィリアムス、久保田智之の各投手らの継投が定着しているのだけれど、この3投手の防御率はなんと1.54! 先発投手の防御率3.61(リーグトップ)がかすむほどのすてきな成績なのだ。今季からセ・リーグでも始まった中継ぎ投手を評価するホールドというタイトルで、藤川投手は日本新記録の13連続ホールドを挙げるなど両リーグでトップに立っており、交流戦後の久保田投手の8セーブも両リーグでトップなのだとか。そして、ウイリアムス投手もホールドで2位につけているのだ。

そして、小野氏が特に目を付けているのが、救援投手平均11.57という高い奪三振率。交流戦後の両リーグのトップが藤川投手の12.83で、2位が久保田投手の12.51。西武の松坂大輔投手が11.90で3位につけており、続く4位には11.32でまたまた阪神のウィリアムス投手がランクされているのだ。そして、交流戦後に阪神の救援投手陣3人のうち2人以上が投げて勝った試合が13勝中11勝というから、ホントにこの3人さまさまなのだ。もちろん本塁打と打点で2位につけてる金本知憲外野手や現在、打点王の今岡誠内野手、交流戦後14打点と大ブレークした鳥谷敬内野手の活躍もすばらしいのだけれど、この安定した強さは救援投手陣の功績が大きいのだ。

そして、一番気になる「中日に首位を奪われる可能性は?」という項目では、鳥谷内野手の2番での起用や浜中おさむ、中村豊両外野手の的確な代打起用を例に挙げ、「要所での岡田彰布監督のさい配は見事である」とし、
中日の逆転の可能性を阪神が残り63試合を32勝31敗でほぼ5分の成績の場合、中日が阪神を上回るためにはどのくらい勝たなくてはいけないのか? その試算は、残りを42勝24敗、勝率6割3分6厘で突っ走ることが要求されることになる。中日は最終戦まで14カード連続で2勝1敗のペースを崩さず、途中3連敗が1度のみ許されるという数字。今の時点で8ゲーム差はそれほど重いということだ。阪神が夏の間、「死のロード」で大きな連敗でもしない限りは、阪神首位陥落の可能性は極めて低い。
としているのだ。ぐおお、説得力があるのだ〜!!

1985年のあと18年も優勝から遠ざかっていた阪神。2003年からわずか2年で再度優勝するという現実感がわいてきたのだ。今年は03年のときのように感涙にむせぶ(笑)ことはないと思うけど、恒常的に強くなった阪神のファンとしての悦びをかみしめる年にしたいのだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.