「FOMAのスタンダードモデル」という位置づけのため、主力ラインアップで高機能な「90xi」シリーズに比べると、イマイチ盛り上がりに欠ける感が否めない「70xi」シリーズ。機能を抑えることで、価格を「90xi」シリーズよりも低く設定してあるものの、型落ちの「90xi」シリーズのほうが価格が安い逆転現象も起きるなど、なかなか「70xi」シリーズが存在感を発揮することができずにいるなりよね。モノは悪くは無いが、インパクトが無い。「70xi」シリーズはそんな評価に収まってしまっているなり。

とはいえ、まだ「70xi」シリーズは第1世代しか市場に投入されていないので、これからの発展を楽しみしたいところ。「90xi」シリーズほどの高機能は必要ないという層は確実に存在しているので、もう少しラインアップを拡充させて、魅力あるシリーズに成長すると信じたいなりよね。今後は三洋電機やソニー・エリクソンも「70xi」シリーズに端末を投入していく計画があるようなので、「90xi」シリーズとは違う顔触れになれば、魅力もグッと増して行くはずなり。

さて、そんな「70xi」シリーズに、半年ぶりとなる新機種が発表されたなり。「700iS」シリーズと型番を改め発表されたのは「F700iS」と「SH700iS」の2機種。どのようなスペックの端末なのか、簡単にまとめておくと。

［F700iS（富士通製）］
・2.2インチのQVGA表示対応のTFT液晶を搭載。
・メインカメラに128万画素CMOS、インカメラに32万画素CMOSを搭載。
・外部メモリはminiSDメモリーカード。
・音楽再生機能を搭載。
・FOMAプラスエリアに対応し、一部の山間部でも通話・通信が可能に。
・約80dbの大音量が鳴る「ワンタッチアラーム」搭載。
・本体色はアイスブルー、プラチナクォーツ、ローズピンクの3色。
・7月21日発売予定。

［SH700iS（シャープ製）］
・2.2インチQVGA表示対応の全透過CGシリコン液晶を搭載。
・メインカメラに126万CMOS、インカメラに11万画素CMOSを搭載。
・外部メモリはminiSDメモリーカード。
・音楽再生機能を搭載。
・FOMAプラスエリアに対応し、一部の山間部でも通話・通信が可能に。
・撮影がしやすいよう角度を付けた「10゜Slant Camera」を前モデルから継承。
・ワンタッチで動画撮影ができる「独立ムービーボタン」を前モデルから継承。
・本体色はプラム、クールホワイト、スポーティーブルーの3色。

基本的にはマイナーバージョンアップなので、前モデルから大きな変更はなし。目立った変更点としては、共通機能としてFOMAプラスエリアに対応したこと。加えて「F700iS」は本体色が一新されたこと、「SH700iS」は前モデルよりも輝度を約40％アップした「CGシリコン液晶」を搭載したこと、といった感じなりか。

「700iS」シリーズは2機種だけというわけではなく、今後何機種かは投入される予定なので、ほかの機種がどのようなスタイルで登場するのか楽しみなりね。