「魁!! クロマティ高校」公開差し止め請求の「本当の理由」。

2005/07/11 09:01 Written by コ○助

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元巨人のウォーレン・クロマティ氏から、映画版「魁!! クロマティ高校 THE★MOVIE」(7月23日公開予定)の公開差し止めを求める仮処分申請が申し立てられたのは6月29日のこと。原作のマンガは2000年から「少年マガジン」(講談社)に連載され、2003年からはテレビ東京系でアニメ版も放送されているのに、映画版の公開目前というタイミングでクロマティ氏から公開差し止め請求が出されたのは、配給会社からしてみればまさに寝耳に水といった感じなりよね。

なぜ、このタイミングで仮処分申請という強行手段に出たのか、その「本当の理由」についてクロマティ氏が週刊ポストのインタビューに答えているなりよ。

「この漫画のことを初めて知ったのは3年ぐらい前だ。その時は、内容のことは何も知らなかった」
「昨年、出版社(講談社)に『勝手にオレの名前を使うな』という内容証明を送ったが、納得できる返事は返って来なかった」
「きちんとした連絡もなく、勝手にどんどん話が大きくなっている。だから弁護士と相談して、法的手段をとったんだ」
「だいたいなんで漫画のタイトルが『魁!! クロマティ高校』なんだ? ほかの名前でもいいじゃないか。それを色んな人に聞いたけど、誰もきちんと答えてくれないんだ」
「『たかが漫画だし、いいじゃないか』という人はたくさんいる。だが、オレにもメジャーで10年、巨人で7年やったプライドがある。こんな内容で自分の名前が一人歩きすることは絶対に許せない」

クロマティ氏の説明によると、「魁!! クロマティ高校」の存在を知ったのは3年ほど前。しばらくしてその内容を知り激怒、昨年には講談社に内容証明を送っているようなので、基本的には最初から「名前を使うな」というスタンスなりね。講談社はこの内容証明に対して「クロマティ氏の権利を侵害していない」(同誌より)と返答しているようなので、完全に両者の認識にズレがあるなりよ。ズレがあるにも関わらず、映画版の製作に踏み切ったのは、講談社がクロマティ氏に対して返答したあと、クロマティ氏側から何のリアクションも無かったため、この問題は解決済みと認識されていたからだというなり。

ちなみに、「魁!! クロマティ高校」には「デストラーデ工業高校」や「バース高校」といった不良高校も登場するなりが、週刊ポストではこの両氏にも取材を敢行しているなりよ。すると、デストラーデ氏は一笑に付し、バース氏は「そんな話より……」とほかの話を始める始末(笑)。共に、今回の騒動には無関心のようで、「大人の対応」を見せているなりね。

「絶対に許せない」とまで言っている以上、クロマティ氏の怒りは相当なもの。弁護士によれば「仮処分が却下されれば正式な訴訟に発展していく。連載漫画に対しても何らかのアクションを起こすことになる」(同誌より)ということなので、この騒動は当分長引きそうな気配を見せているなり。この流れだと、「魁!! クロマティ高校 THE★MOVIE」の7月23日の公開は諦めたほうが良いのかもしれないなりね。

映画版の公開を心待ちにしているファンも多いだけに、何とか解決の道を模索して欲しいものなり。

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