ThinkPad初のタブレットPC「ThinkPad X41 Tablet」レビュー。

2005/07/10 17:04 Written by コ○助

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日本ではイマイチ……どころか、ほとんど関心を寄せられることが無いようにも見えるタブレットPC。関心が高まらないのは世界的に同じようで、2001年に「COMDEX」でプロトタイプが発表され、翌2002年に製品化されて以来、早くも3〜4年が経過しているなりが、昨年のノートパソコン世界出荷台数のわずか2〜3%程度を占める程度のシェアに止まっているなりよ。この数字からも、タブレットPCを取り巻く状況はずっと厳しいまま、あまり変化がないと言わざるを得ないなりね。

実機に触れてみれば、「タッチペンも使え、液晶が回転するノートパソコン」として、タブレットPCが非常に物欲を刺激してくれるのは確か。でも、いかんせん、それらの機能を本当に必要としている人が少ないため、ノートパソコンよりもやや割高なタブレットPCには手が出しにくいというのが本音なりよね。加えて、販売している店がそれほど多くないのも、タブレットPCの認知度が低いままの状況を生んでいる要因だと考えられるなり。

コ○助が秋葉原でタブレットPCに初めて出会った時には、「おお! すげぇ!」「おおお! カッチョいい!」と、その構造にガッツリ魅かれたなりが、冷静に考えると、やはりタッチペンや回転する液晶を使うシーンをイメージできなかったなりよ。型落ちで15万円くらいの価格なら、コ○助の場合は「液晶が回転するんだぜい!」と周囲に自慢するだけでも買う価値がありそうなりが、20万以上、高い機種だと25万円以上するとなると、どうしても躊躇せざるを得ないなりね。

マイクロソフトのビル・ゲイツは以前から「タブレットPCの機能がノートパソコンの標準機能になる」と事あるごとに語っているなりが、なるほど、タブレットPCという別モノではなく、ノートパソコンの標準機能として備わっていれば、確かに自然に手にすることができるし、使っていく中でタッチパネルやノートパソコンのメリットを感じることができるかもしれないなりよね。まあここら辺は、卵が先か(タブレットPCが売れまくって、ノートパソコンに取って代わる)、ニワトリが先か(ノートパソコンにタブレットPCの機能が統合されていく)という問題なので、なかなか結論は簡単には見えないなりが、少なくとも現在の厳しい状況が続いていくならば、そう遠くない将来に淘汰される可能性が高い、ということだけは言えそうなり。

そんなタブレットPCなので、最近は新機種の投入ペースも鈍く、なかなか魅力的な機種が出てこないなりが、レノボジャパン(旧日本IBM)から「ThinkPad」シリーズでは初となるタブレットPC「ThinkPad X41 Tablet」が発売されたなりよ。レノボに買収されたとはいえ、依然として高い人気を誇る「ThinkPad」シリーズの冠を付けているだけに、気になる製品なので、デジタルARENAのレビュー記事を少し見ておくことにするなり。

「基本的な構成は、ベースになったThinkPad X41と同様で、CPUがPentium M 低電圧版 758(1.50GHz)、915GM Expressチップセットで構成されている」
「きょう体の厚さは約32mm(最薄部29mm)。ThinkPad X41の約26.9mm(最薄部20.6mm)に比べると、タブレットPC化により少し厚くなっている。それでも鞄の中にすっきり収まる程度だ」
「正直なところ、タブレットPCとしてThinkPad X41 Tabletは買いか? と問われたら『微妙』と答えざるを得ない」
「価格もThinkPad X41が22万5000円前後なのに対し、ThinkPad X41 Tabletは26万1450円と約3万5000円ほど高い」

あぁ、「微妙」と言われてしまっているなり(笑)。これはタブレットスタイルで使うときに約1.88kgという重量が若干重いことと、タブレットPCの機能を活かすようなソフトがインストールされていないことがマイナス評価されているから。確かに、積極的に購買意欲をかき立てるような環境を整えていないような感じはしてしまうなりね。

厳しい言葉ばかりが並ぶタブレットPCなりが、一度触れてみれば新しい発見や、その魅力に気が付くはず。ぜひ皆さんも機会を見つけて実機に触れてみて下さいなり。モノは悪くないだけに、このまま消えてしまうのはちょっと惜しいなり……。

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