KDDIがツーカー3社を吸収、au事業との統合に向け最終調整。

2005/07/03 20:34 Written by コ○助

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かつてはKDDIグループのお荷物的存在だったものの、黒字化を果たした今ではすっかり優良子会社のひとつになったツーカー(ツーカーセルラー東京、ツーカーセルラー東海、ツーカーホン関西)。NTTドコモ、au、ボーダフォンといった最新のサービスを提供し続けるキャリアとは一線を画し、シンプルなサービスとシンプルな料金体系でガッチリとユーザーを掴んでいるなりが、KDDIがついにツーカー3社の吸収合併を決断、au事業に統合する方向で最終調整に入っていると読売新聞が報じているなり。これまでツーカー3社の売却の噂は絶えず、KDDIもその可能性を否定してこなかったなりが、最終的にはツーカーの顧客もauが囲い込む方針を固めたようなりね。

ツーカーの売却に関しては大小さまざまな憶測が飛び交ってきたなりが、大きなところでは2001年5月に日本工業新聞が「ツーカーを今夏(2001年夏)までに外資に売却」と報じたことがあったなり。この時は売却先候補としてフランスのFrance Telecom、ドイツのDeutsche Telekom、イギリスのVodafoneなどの名前が挙がっていたなりが、結局ツーカー側がこの報道を「まったくの誤報」と全面否定。KDDIグループがツーカーの売却の可能性を模索し始めたのは、ツーカーグループが黒字化した2003年頃からと言われているので、この報道は完全な飛ばし記事だったなりね。

また、今年1月には主要各紙が「ソフトバンクがKDDIに2,000億円での売却を打診」と一斉に報道。ソフトバンクは将来的な携帯電話事業参入を睨んでおり、その足がかりとしてツーカーの買収に乗り出したと伝えられたなりが、この報道に対してKDDIの小野寺正社長は「半分は冗談」と前置きした上で、「5,000億円なら売却する」と売却の可能性に含みを持たせながらも、やんわりと否定していたなりよ。まあソフトバンク側も正式に買収を仕掛けたという発表をしたわけでは無いので、あくまでも憶測の話なりが、ツーカーがKDDIグループの中で常に不安定な立場にあることから、たびたび売却の噂が出てしまう、というわけなり。

今回、読売新聞が報じているのは、そんなツーカーをauに統合していこうという話。読売新聞の報道によれば、「シンプルケータイ」などで好評のツーカーのブランド自体は当面は存続させ、ゆるやかにauに吸収していく計画だというなり。参考までに2005年5月現在の契約者数(電気通信事業者協会まとめ)を見ておくと、auの契約者数は19,780,500人、ツーカーは3,578,000人なので、合計すると23,358,500人。NTTドコモの49,075,600人にはまだまだ遠く及ばないなりが、ボーダフォンの15,001,200人には圧倒的な差を付けることになるなり。

まだKDDIからも、ツーカーからも正式なコメントが発表されていないので、どの程度信憑性のある話かは分からないなりが、ツーカーユーザーの人は今後の報道に注目しておいて下さいませ。

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