米国清涼飲料メーカーのスナップル社（Snapple）。日本でも今年の2月からレモンティーなどが販売されていますので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。アメリカではボトル入りのフレーバー･ティーが人気。レモン味、りんご味、クランベリー味などいろいろとあってなかなか美味しいです。

さてこのスナップル社ですが、新商品として最近アイスバーを発売しました。この新製品のプロモーションとして同社は、なんと高さ7メートル半、重さ17トンもする巨大アイスを作成し、ニューヨークはユニオン･スクエアで展示をすることを計画しました。時はちょうど夏至。こちらでは “The First Day of Summer” と呼ばれ暑い季節の本格的な始まりとなります。ちなみにこの展示が成功するとギネスブックに載っている今までの世界最大、高さ6メートルのアイス（1997年にオランダで作成）の記録を上回ることになっていたそうで、まあ宣伝効果としてはなかなかだったとか。

このジャイアントなアイスバー、当日は他の場所で凍らされたものを、巨大コンテナにて搬送されてきました。後はクレーン車で吊り上げて立てるだけだったのですが、しかしこの日のニューヨーク市は摂氏27度近くと結構な暑さ。コンテナから引き出した時点でかなり溶けてしまっており、ジャバジャバと液体が漏れてきてしまったとか。予想以上に早く溶け出してしまったため、関係者はハラハラ……。結局、万が一展示中に暑さで崩れ、氷のかけらでけが人が出てもいけないという事になり、展示は中止となってしまいました。

問題はその後の片付けです。シロップ状と化したキウイ･ストロベリー味のアイス。そこらじゅうに流れ出てしまい大変だったそうです。消防士が出動し、ホースで洗い流したそうですが、もちろんその間は道路が閉鎖され……。ただでさえ交通渋滞が問題のニューヨーク市、かなりはた迷惑なアイス･バーだったですね。

ちなみにスナップル社の広報担当者によると、今後同社が同様の巨大アイスにチャレンジする予定は「まず無い」だということです。

ウォール真木もその方が絶対良いと思います。はい。