今年の春ドラマもいよいよ終盤に差し掛かり、周囲では「録画し忘れた」「もう見るの止めた」と脱落組が増えているなりが、コ○助はこのクールも今のところは何とか録画し忘れることもなく、見ようと決めたすべてのドラマのチェックができているなりよ。

これまでの中盤までの感想としては、宮藤官九郎のオリジナリティ溢れる構成で突出した魅力を放つ「タイガー＆ドラゴン」を除いては、ほぼ横並びといった感じ。「あいくるしい」が後半から徐々に面白くなってきている感じがするなりが、以前の野島伸司ほどの鳥肌が立つような展開もなく、野島ドラマ定番の障害者の役がまたしても登場するなど、疑問を抱きたくなるようなところも多々。ただ、トータルで見れば、かなりの数に上る登場人物を上手く絡めているのは、「さすが野島伸司」といった感じなりか。悪くはないなりよ。神木隆之介も可愛いし（笑）。

オリコンが中高生から40代まで、男女各100人、合計1,000人を対象に調査したところによると、やはり中盤までのドラマ満足度は「タイガー＆ドラゴン」が最も高かったようなりよ。この作品に関しては、個人的にはこれまでの宮藤官九郎作品の中では1位と2位を争う……くらい、素晴らしい作品だと思っているので、まあこの結果も当然かな、と。ちなみに競っているのは「マンハッタン・ラブストーリー」。あの作品も凄すぎるなりからねぇ（笑）。「タイガー＆ドラゴン」と甲乙付け難いなり。

参考までに、この調査の結果を見ておくと。

［2005年春 連続テレビドラマ 満足度ランキング（オリコン調べ）］
1位　「タイガー＆ドラゴン」（TBS系）
2位　「離婚弁護士II〜ハンサムウーマン」（フジテレビ系）
3位　「恋におちたら〜僕の成功の秘密〜」（フジテレビ系）
4位　「瑠璃の島」（日本テレビ系）
5位　「anego〜アネゴ」（日本テレビ系）
6位　「雨と夢のあとに」（テレビ朝日系）
7位　「汚れた舌」（TBS系）
8位　「義経」（NHK）
9位　「曲がり角の彼女」（フジテレビ系）
10位　「あいくるしい」（TBS系）

面白いのが、必ずしも視聴率が良い作品がそのまま満足度の高さに繋がっていないこと。参考までに平均視聴率のベスト10も見ておくと。

［2005年春 連続テレビドラマ 視聴率ランキング（6月15日現在）］
22.2％　「エンジン」（フジテレビ系）
22.1％　「義経」（NHK）
16.0％　「恋におちたら〜僕の成功の秘密〜」（フジテレビ系）
15.4％　「anego〜アネゴ」（日本テレビ系）
14.4％　「曲がり角の彼女」（フジテレビ系）
13.4％　「おみやさん」（テレビ朝日系）
13.2％　「離婚弁護士II〜ハンサムウーマン」（フジテレビ系）
13.0％　「タイガー＆ドラゴン」（TBS系）
13.0％　「アタックNo.1」（テレビ朝日系）
12.5％　「瑠璃の島」（日本テレビ系）

オリコンの満足度ランキングと比べてみると、満足度トップの「タイガー＆ドラゴン」の平均視聴率は13.0％と低調。「離婚弁護士II〜ハンサムウーマン」も13.2％と低めなり。逆に視聴率ランキングトップの「エンジン」は22.2％も取りながら、満足度ランキングには顔も出していないなりね。このことからも、「高視聴率ドラマ＝面白いドラマ」では無いということが分かるのではないかと。

各ドラマ、残すところあと2〜3回といったところなりが、皆さんはどの作品に対する満足度が高いなりか？