マイケル・ジャクソンの今後はどうなる?

2005/06/14 12:45 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


今夜のアメリカのニュースは、マイケル・ジャクソン被告の判決の話題しかないような騒ぎです。陪審員が評決を出したという臨時ニュースが流れてから実際にそれが読み上げられるまで、たったの1時間程度だったにもかかわらず、なんだかとっても長い時間が流れたように感じました。ウォール真木も外出中でありながら、ダンナとノートブックを持ち歩いて、判決は今か今かとネットをチェックしまくってましたよ。

米中部時間の午後4時に言い渡された裁判の結果は、10件に及ぶすべての幼児虐待に対する起訴事実において、無罪。まあそれに対する意見はそれぞれでしょうが、ジャクソン被告に対する性的虐待疑惑は、今日で一応の終結を見たように思われます。

それにしても、ジャクソン被告の少年に対する常識を超えた愛着はもう長い間噂の渦中にありました。本日の裁判終結にたどり着くまでの足取りをざっとおさらいしてみましょう。

◆1994年

当時13歳の少年とその家族が、ジャクソンを相手取り裁判を起こす。この時は、家族とジャクソン側が示談で解決し、起訴取り下げに。家族側に支払われた示談金は20億円とも。

◆2003年

・2月 テレビ局BBCのドキュメンタリーでジャクソンが親族でない少年たちとベッドを共にすると発言。これが発端となり、検察側がジャクソンの身辺を再捜査。

・11月18日 ジャクソンが所有する「ネバーランド」の敷地内における家宅捜査が行われる。

・11月20日 ジャクソン逮捕。保釈金を支払い、自宅待機に。

・12月18日 起訴事実が検察側から発表。幼児虐待7件、および捜査妨害などの容疑で2件。

◆2004年

・4月27日 サンタ・バーバラ郡にて正式に起訴手続き。裁判が正式に始まる前の手続きが開始される(大陪審の審査)。

・4月30日 ジャクソン被告、大陪審の審査で無罪を主張。

・12月3日 検察側がネバーランドを再度家宅捜査。

◆2005年

・2月15日 ジャクソン、インフルエンザで入院。

・2月28日 裁判開始。

・3月9日 「被害者」の少年が証言。

・3月10日 ジャクソンが裁判所に現れず、裁判官が逮捕状を発行。ジャクソン、1時間送れてパジャマ姿で登場。

・3月28日 1994年の少年を含む、過去に性的虐待を受けたという5人が証言台に立つことを認められる。

・4月27日 ジャクソン被告の元妻、デビー・ロウさんが証言台に。無実を訴える。

・5月27日 検察、弁護団、双方の証言が終了。最終討議へ。

・6月3日 最終討議が終了して2日後。陪審団が評決審議に入る。

・6月14日 7日間、32時間に渡る審議で「無罪」評決に達する。

とまぁ、こんなタイムラインを経て、今日の結果になったワケですが。

しかし気になるのは、今後のジャクソンが一体どんな生活を送るのかということ。もう何年もヒット曲が出ておらず、すでにミュージシャンとしては「落ち目」といわれている彼。さらに、ニューヨークに本社を置く金融企業から、200億円とも借入れもあるといわれています。さらに今回の裁判で弁護士に払う費用が20億円とか……。こりゃ、かなり赤字になっている模様です。

過去の自作品や、ビートルズ、エルビス・プレスリーなど著名アーティストの曲の著作権などで収入があるとはいえ、それも、今までの贅沢な生活や、借金を全部返せるほどの金額になるものかどうか。元スーパースターも今後は少し家計を切り詰めないといけないかもしれませんね。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.