楽天が芸能事務所「アップフロントグループ」の買収を計画?

2005/06/13 11:47 Written by コ○助

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業務提携やM&Aを繰り返し、その規模を着実に大きくしている楽天なりが、次に目を付けているのは芸能事務所の買収……らしいなり。ターゲットとして狙いを定めているのは、モーニング娘。や松浦亜弥ら「つんく♂ファミリー」などのタレントが所属するアップフロントグループ。現在発売中の週刊現代に買収計画の概要について書かれているなりが、「計画」というのがちょっと微妙なりよね(笑)。

記事によれば、現在アップフロントグループは新規上場を目指して準備をしている段階で、上場した際に資金力のある企業に20〜30%ほど株を買ってもらいたいと考えており、その売却候補の一番手として楽天が挙がっているというなりよ。一方、白羽の矢が立った楽天側は大株主に止まるのではなく、全面的な経営権の取得に意欲を見せており、買収に乗り出す計画が浮上しているというなりね。

楽天とアップフロントグループはもともと繋がりがあり、例えば楽天が保有するサッカーのヴィッセル神戸の開幕イベントに松浦亜弥を、プロ野球の楽天ゴールデンイーグルスの始球式にモーニング娘。を呼んでいたのは記憶に新しいところ。まあ単にタレントを呼んだだけ、といえばそうかもしれないなりが、三木谷浩史社長がアップフロント所属タレントを気に入っているとも言われているなりよ。

より具体的な話だと、今年2月には両社合弁で楽天球団のグッズ企画や販売を手がける「楽天スポーツプロパティーズ」を設立しているなり。この「楽天スポーツプロパティーズ」は社長に楽天球団の島田亨社長、取締役には楽天の三木谷社長とアップフロントグループの山崎直樹会長が名を連ね、株主は楽天とアップフロントインターナショナルの2社のみ。三木谷社長はアップフロントグループのイベント運営能力を高く評価しており、そのノウハウを楽天球団のグッズ販売やイベントに活かしたい考えのようなりね。

こうした芸能事務所の買収に楽天が乗り出す背景には、ブロードバンドによるコンテンツ配信を進めたいのに、さまざまな権利が複雑に絡み合っていることが障壁となって、なかなか事業が進まない現状があるなり。結局、過去の映像資産などのネット配信を難しくしているのは各芸能事務所が保有する権利関係がクリアにならないから、という理由が大きいため、それならいっそのこと芸能事務所ごと買収してしまえば良い、というところに考えが行き着くなりよ。

ライブドアも昨秋にイエローキャブの買収に動いたという噂もあるなど、水面下では資金力豊富なIT企業が芸能事務所の買収に着々と乗り出している様子。楽天のアップフロントグループ買収計画のみならず、ほかのIT企業も含めて、今後芸能事務所争奪戦が勃発する可能性はあるかもしれないなりね。ただ、メディアが芸能事務所を持つことで、所属タレントの露出が一部に限定されるような、ファンの利益に反するようなことにならなければ良いなりねぇ……。

☆アップフロントグループに所属する主なタレント
堀内孝雄/ばんばひろふみ/兵藤ゆき/田中義剛/森高千里/KAN/高山厳/相田翔子/シャ乱Q(つんく♂、はたけ、まこと、たいせー)/加藤紀子/Something ELse/モーニング娘。/安倍なつみ/飯田圭織/中澤裕子/保田圭/後藤真希/矢口真里/W(ダブルユー)/Berryz工房/稲葉貴子/カントリー娘。/ココナッツ娘。/メロン記念日/松浦亜弥 などなど


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