ナショナルズの大家友和投手がブルワーズに移籍。

2005/06/11 09:37 Written by コ○助

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横浜を退団後、メジャーに渡ってから早くも7年目のシーズンを迎えているナショナルズの大家友和投手なりが、ジュニア・スパイビー内野手とのトレードでブルワーズに移籍することが正式に発表されたなり。ブルワーズは日本ではあまり馴染みのない球団なりが、ウォール真木の愛するカージナルスや、かつてサミー・ソーサ外野手が所属していたカブスなどと同じナ・リーグ中地区に属している球団で、本拠地はミルウォーキー。1999年の1シーズンだけ野茂英雄投手が所属していたことがあるなりね(当時の成績は28試合12勝8敗、防御率4.54)。

今回のトレードは純粋な戦力補強のためのもの……という点は確かにあると思うなりが、それ以外にもフランク・ロビンソン監督の大家投手に対する信頼低下が一因になっている可能性は否定できなそう。シーズン序盤から調子が上がらない大家投手に対し、ロビンソン監督は「うちのローテーションに絶対に必要なピッチャー」と前置きしながらも、「今季の彼には、これまであった緊張感がまるで感じられない」と不信感を募らせていたなりよ。

その伏線があった上で、6月4日のマーリンズ戦に先発した大家投手にロビンソン監督が降板を伝えた際に、大家投手が背を向けてボールを渡さなかったという「侮辱行為」をしたことに監督が激怒。試合後には「同僚や相手、ファンが見ている前での無礼な振る舞いは、チームにいい影響を及ぼすはずがない」と怒りをぶちまけ、球団首脳からも「監督に対する非礼は大リーグでは決して許されない」とのコメントが出されていたなりね。そして大家投手は罰金を支払い、翌日の試合には懲罰的に代走で起用されるなど、不穏な空気が漂っていたなりよ。

また、時期が前後するなりが、5月に先発ローテーションを外され、中継ぎとして起用されることになった時にも、大家投手は「自分には理由が分からない」「チームがトレードを必要としているなら、それでもいい」と首脳陣批判とも取れるコメントをしていたなり。ナショナルズは現在ナ・リーグ東地区の首位に立っているなりが、その好調の陰で、大家投手は首脳陣との折り合いを欠いていたなりね。

大家投手は今季ここまで10試合に登板し、4勝3敗、防御率3.33の成績。モチベーションが上がらない状況の中にあってはまずまずの成績と言えるなりが、ブルワーズからはローテーションの一角としての活躍を期待されているようなので、今回のトレードは大家投手にとっても良い結果に繋がりそう。抜群のコントロールと多彩な変化球を駆使することから「和製マダックス」(※ちょっと言い過ぎ)と呼ばれることもある大家投手の新天地での活躍、楽しみなりね。

☆大家友和投手の通算成績
--- プロ野球 ---
1994 横浜 15試合 1勝1敗0セーブ 防御率4.18
1995 横浜 3試合 0勝0敗0セーブ 防御率1.93
1996 横浜 14試合 0勝1敗0セーブ 防御率9.50
1997 横浜 1軍出場なし
1998 横浜 2試合 0勝0敗0セーブ 防御率9.00

--- メジャーリーグ ---
1999 レッドソックス 8試合 1勝2敗0セーブ 防御率6.23
2000 レッドソックス 13試合 3勝6敗0セーブ 防御率3.12
2001 レッドソックス 12試合 2勝5敗0セーブ 防御率6.19
→シーズン途中移籍 エクスポズ 10試合 1勝3敗0セーブ 防御率4.77
2002 エクスポズ 32試合 13勝8敗0セーブ 防御率3.18
2003 エクスポズ 34試合 10勝12敗0セーブ 防御率4.16
2004 エクスポズ 15試合 3勝7敗0セーブ 防御率3.40
2005 エクスポズ 10試合 4勝3敗0セーブ 防御率3.33

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