NBAファイナル進出はスパーズとピストンズ。

2005/06/08 05:01 Written by コジマ

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米プロバスケットボール協会(NBA)のプレーオフ、4勝1敗で5日前にサンアントニオ・スパーズが勝った西カンファレンスとは対照的に、第7戦までもつれた東カンファレンス決勝。絶体絶命のアウェイで迎えた最終戦で昨年の王者デトロイト・ピストンズが4勝目を挙げ、ようやっとファイナル進出を決めたのだ。

2年ぶりにファイナル進出を決めたスパーズは、オールNBAファーストチーム(ベスト5)に8年連続で選ばれたエース、ティム・ダンカン選手の大活躍に尽きるのだ。1敗を喫した第4戦こそアマレ・スタッダマイアー、ジョー・ジョンソン両選手のダブルチーム(1人に対して2人でマークに付くこと)に苦しんだものの、全戦にわたって安定プレイで貢献し、チームをファイナルへと導いたのだ。

対するサンズはぼくは優勝候補に挙げていたのだけれど、今までチーム力でごまかしてきたディフェンスの弱さを露呈。うーむ、スパーズはよく研究していたのだ。レギュラーシーズンMVPのスティーブ・ナッシュ選手とカンファレンス準決勝での眼骨骨折から復帰した3点シュート王ジョンソン選手が順調に得点を重ねていただけに、悔やまれるのだ。

昨年に続きファイナル進出を決めたピストンズのカンファレンス決勝は、相手はなにせあのシャキール・オニール選手と赤丸急上昇のドウェイン・ウェイド選手を擁するヒート、スパーズと好対照に粘り勝ちだったのだ。

先に王手をかけたのは、シャック選手の加入で見違えるほど強くなったヒート。レギュラーシーズン最優秀守備のベン・ウォーレス選手率いるピストンズの鉄壁ディフェンス陣をシャック選手が引きつけ、ウェイド選手がバシバシ得点、ウェイド選手に注意が行くと中からシャック選手が決めるという今季のヒートお決まりのパターンで、3勝2敗としていたのだ。

しかし、この3勝目を挙げた第5戦に、ウェイド選手がドリブル中に突然倒れ込み、一時引っ込んだあと再び出場するもピストンズのパワーフォワード、ラシード・ウォーレス選手の脇腹へのチャージで悪化して退場を余儀なくされてしまったのだ。このケガの影響で第6戦を欠場した結果、シャック選手が孤軍奮闘するもののチームは惨敗。最終の第7戦はケガを押して出場したのだけれど、同じく負傷中のシャック選手ととも精彩を欠き(いや、ケガのなかあれだけのプレーができること自体バケモノなのだけれど)、ホームゲームにもかかわらずチーム史上初のファイナル進出を逃してしまったのだ。

さてさて、いよいよファイナルなのだけれど、ピストンズの守備陣がスパーズのダンカン選手を止められるかが見所なのだ。サンズとまったく違うチームカラーを持つピストンズを、スパーズがどこまで崩すことができるのか、そして、休養をたっぷり取れたスパーズと、臨戦態勢のままでファイナルに望むピストンズとどっちが有利なのか。ファイナルは、9日にスパーズのホームコートで開始なのだ。

うーん、すっかりファイナルはヒート対サンズだと思っていたのだけどなあ……。

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