「HDD内蔵ケータイ」、東芝から今秋にも登場へ。

2005/06/05 15:37 Written by コ○助

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高画素で撮影した写真に加え、動画や音声ファイルの再生、高音質化された着うた、高機能なアプリなどなど、最近の携帯電話上で利用するコンテンツの容量は増加の一途をたどっているなりが、今後のさらなる増加に対応するべく、いよいよ日本でもHDDを内蔵した携帯電話が登場する運びとなるなりよ。日本に登場する「HDD内蔵ケータイ」の第一弾は、超小型HDDを開発した東芝からになるなりね。

東芝が携帯電話向けに供給するのは、2003年に開発した世界最小の直径0.85インチ(約2.1センチ)型のHDD。ディスクの直径は100円玉よりも小さく、駆動部分などの周辺装置を合わせても500円玉よりも少し大きい程度のHDDで、今年4月から量産を開始すると発表されていたなり。容量は4GBからスタートするなりが、将来的には高密度化することで8GBまでは対応できる予定。現時点でも、4GBのHDDを2個搭載することで8GBにすることは可能なようなので、ハイスペックな端末には8GBモデルというのも登場してくるかもしれないなりね。

この「HDD内蔵ケータイ」は東芝が独占的に発売するわけではなく、国内外の複数のメーカーに供給することがすでに決定済み。現在東芝が端末を供給しているのは主にauとボーダフォンなりが、音楽ダウンロードサービスなどに積極的なauから登場する可能性が高そうなりか。具体的にどのメーカーにこの超小型HDDを供給しているのかは明らかにされていないなりが、ひょっとしたら今年のauの秋モデルにはHDDを搭載した端末が何機種が登場する可能性もありそうなり。

ちなみに世界初の「HDD内蔵ケータイ」は、昨年直径1インチで1.5GBの容量の小型HDDを内蔵したサムソンの「SPH-V5400」という機種。いかにも「韓国のケータイ」といった趣の、ゴツゴツとしたあまりスマートとは言えないデザインの端末だったなりよ。どのような端末なのか、参考までにデジタルARENAのレビュー記事を振り返っておくと。

「実売価格は79万ウォン(約7万9000円)で、韓国の一般的な携帯電話の2倍近い価格」
「少し幅広で厚いが、HDD搭載とは思えないほどの小ささだ。実際に他のサムソン製携帯と比べてると厚さが約5ミリ、幅は約7ミリ程度しか違わない」
「HDDは常に動作しているわけではないので、さほど熱は持たない。バッテリーは、連続待ち受け時間は約65〜200時間、連続通話時間は約150分と、韓国の他の携帯に比べてほとんど差がない」

といった具合に概ね好感触といった感じの端末だったなりよ。HDDを内蔵したことで懸念されたバッテリー持続時間の低減や本体の大型化に関しては、懸念するほどのことではない、というレベルだったなりね。東芝から投入される「HDD内蔵ケータイ」はこれよりも小さい0.85インチのHDDなので、さらに大きさに関しては気にしなくても良さそうなりね。

バッテリー持ちや大きさはそれほど心配しなくても大丈夫……とはいえ、耐衝撃性はどうなのか、大容量のデータを持ち運ぶことでセキュリティ面は大丈夫なのか、といった従来の携帯電話以上に神経を使う部分が出てくるのは確実。単純に多くのデータを詰め込める領域が増えることは歓迎なりが、ユーザーが安心して、不満なく使える完成度の高い製品として登場してくれるかどうかは若干不安なところではあるなり。実際、どのような端末が投入されるのか楽しみなりね。

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